楽天の
浅村栄斗がすでに9本塁打と驚異的な活躍を見せている。このペースで量産すると、シーズン終了時に本塁打は何本になるだろうか? 今回は、現在の本塁打争い上位者が最終的に何本に到達するのかを、本塁打数と試合・打席数を基に計算してみた。
浅村はこのペースなら50本近くに?

楽天・浅村栄斗
まずは先述の浅村が所属するパ・リーグの本塁打ランキング上位者から見てみよう。2020年7月11日終了時点でのランキングは以下のとおりだ。
1位 浅村栄斗(楽天)9本
2位
中田翔(
日本ハム)7本
2位
柳田悠岐(
ソフトバンク)7本
4位
山川穂高(
西武)6本
5位
T-岡田(
オリックス)5本
5位
ウラディミール・バレンティン(ソフトバンク)5本
5位
ブランドン・レアード(
ロッテ)5本
現在トップの浅村は20試合を終えて90打席に立っており、10打席に1本のペースで本塁打を放っている。1試合4打席と考えると、残り100試合なので400打席。10打席に1本なら今後40本塁打を放つ計算になり、シーズン本塁打は計49本になる。
同じように計算すると、中田は打席計算では39本ペース、柳田は38本ペースとなる。4位の山川は36本ペースだ。
鈴木やビシエドを超えるペースで打ちまくっている選手が……
続いてセ・リーグの本塁打上位者のペースを計算してみた。
1位
ダヤン・ビシエド(
中日)7本
2位
鈴木誠也(
広島)6本
3位
宮崎敏郎(
DeNA)5本
3位
岡本和真(
巨人)5本
3位
ネフタリ・ソト(DeNA)5本
3位 西浦直亨(ヤクルト)5本
セ・リーグはランキングが拮抗しており、現在トップはビシエドの7本、2位の鈴木は6本。しかし、鈴木は17試合、ビシエドは20試合と出場数に差がある。そのため、鈴木は年間44本ペースだが、ビシエドは年間39本ペースと鈴木が上回っている。
3位に並んでいる選手の中では、ヤクルトの西浦が14試合42打席で5本と好調だ。約8打席に1本のペースなので、順調に打席が回り、西浦が同じペースで打ち続ければなんと56本に到達。ペースだけで見れば絶好調の浅村を上回っているのだ。
あくまで現在の本塁打・試合・打席での計算ではあるが、もし彼らが現在のペースを維持できれば、非常に魅力的な本塁打争いになるだろう。今年は例年とは様相の異なるシーズンなのでコンディション調整も難しくなるが、ハイレベルな競争を繰り広げてもらいたい。
文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM