今シーズンは開幕前に
ロッテから
涌井秀章が
楽天に移籍。また、海外帰りの
牧田和久も楽天加入が決まり、これで楽天に所属する「元
西武」の選手は4人となった。このように、古巣を同じくする選手が最も多いのはどこなのだろうか?
オリックスさまさまの阪神
今回は、2020年11月27日時点での支配下登録選手データを基に、「元所属チームが同じ選手」の数を調査。チームごとにまとめたところ、多い順に以下のようになった。

元西武の楽天・涌井
●4人
・楽天
元西武……4人(
岸孝之、涌井秀章、
浅村栄斗、牧田和久)
元
巨人……4人(
和田恋、
田中貴也、
池田駿、
高田萌生)
元
広島……3人(
福井優也、D.J.ジョンソン、
下水流昂)
元ロッテ……3人(涌井秀章、
酒居知史、
鈴木大地)
・ロッテ
元楽天……4人(
美馬学、
小野郁、
ハーマン、
西巻賢二)
元
ソフトバンク……2人(
福田秀平、
茶谷健太)
元
日本ハム……2人(
岡大海、
レアード)
元
阪神……2人(
鳥谷敬、
石崎剛)
・日本ハム
元巨人……4人(
大田泰示、
宇佐見真吾、
公文克彦、
村田透)
元
ヤクルト……3人(
谷内亮太、
杉浦稔大、
秋吉亮)
・阪神
元
オリックス……4人(
西勇輝、
小林慶祐、
桑原謙太朗、
糸井嘉男)
元
DeNA(横浜)……2人(桑原謙太朗、
尾仲祐哉)

元西武の巨人・中島
●3人
・巨人
元西武……3人(
野上亮磨、
炭谷銀仁朗、
中島宏之)
元広島……2人(
大竹寛、
丸佳浩)
元楽天……2人(
高梨雄平、
ウィーラー)
・
中日 元オリックス……3人(
松葉貴大、
三ツ俣大樹、
武田健吾)
元日本ハム……2人(
谷元圭介、
大野奨太)
・オリックス
元阪神……3人(
竹安大知、
飯田優也、
金田和之)
元中日……2人(
松井雅人、モヤ)

元巨人の広島・長野
●2人
・DeNA
元巨人……2人(
平良拳太郎、
中井大介)
元オリックス……2人(
伊藤光、
高城俊人)
・広島
元巨人……2人(
長野久義、
一岡竜司)
元楽天……2人(
三好匠、
菊池保則)
・ヤクルト
元日本ハム……2人(
高梨裕稔、
太田賢吾)
元楽天……2人(
今野龍太、
嶋基宏)
・ソフトバンク
元ヤクルト……2人(
川島慶三、
バレンティン)
・西武
元中日……2人(
松坂大輔、
小川龍也)
楽天、ロッテ、日本ハム、阪神の4チームが「4人」で並んだ。楽天は西武だけでなく元巨人の選手も4人。ロッテは今シーズン開幕前に楽天から補強したことで、元楽天が4人となった。
日本ハムは太田など4人。日本ハムは巨人とのトレードを活発に行っており、その結果古巣が同じ選手が多くなっている。セ・リーグでは阪神が唯一「古巣を同じくする選手が4人いるチーム」だ。西や糸井など阪神に欠かせない(なかった)戦力もおり、まさにオリックスさまさまだ。
リーグごとで見てみると、セ・リーグは阪神だけでなく中日が3人、DeNAが2人と元オリックスの選手が多い。オリックスの貴重な戦力が相次いでセ・リーグに流れてしまっているようだ。
12球団の「元所属チームが同じ選手」を調べたところ、阪神、ロッテ、楽天、日本ハムの4チームが「4人」で横並びという結果になった。ただ、今オフの移籍市場はまだスタートしたばかり。今後の展開次第で、「元所属チームが同じ選手」が5人というチームが誕生する可能性もある。移籍市場では、こうした「元所属チームが同じ選手」の数にも注目してみてはいかがだろうか。
文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM