歴史は勝者のものだという。それはプロ野球も同様かもしれない。ただ我々は、そこに敗者がいて、その敗者たちの姿もまた、雄々しかったことを知っている。 ---- 背番号63からの飛躍 引退騒動が沸き起こった95年の新庄 新庄剛志がにぎやかだ。20世紀を知るファンには、トライアウトに参加する姿を見て、思わず顔をほころ…