
今季は108試合に出場して打率.305、7本塁打、46打点をマークした高橋
主将2年目の今季は開幕から好調をキープ。頼れる五番打者として打率3割をキープするなど攻守で強い輝きを放った。しかし、7月11日の
広島戦(ナゴヤドーム)で走塁中に左太もも裏を痛めて登録抹消。チーム一の勝負強さを誇る
高橋周平の離脱は大きく、チームも低迷した。
当初は復帰まで1カ月程度を要すると見られていたが、3週間程度で復帰。その間、高橋の代役を務めたのが同じ三塁を守るスーパールーキーの
石川昂弥。まだ高卒1年目とはいえ、ポジションを明け渡すことになった高橋の心中は穏やかではなかったはずだ。早期復帰は高橋自身の危機感の表れでもあったか。復帰後はさすがの活躍を見せ、石川昂との実力差を見せつけた。
Aクラス争いが白熱したシーズン終盤の戦いの中で放った2本塁打が印象に残る。1本目は10月15日の
阪神戦(ナゴヤドーム)。1点を追う9回に自身初となるサヨナラ本塁打。2本目は11月4日の
DeNA(同)4対4の同点で迎えた8回裏に決勝弾を左翼席へ叩き込み、チームに8年ぶりのシーズン勝ち越しを運んだ。この本塁打は今季9度目となる猛打賞ともなった。
プロ9年目にして初めて3割をクリアした。「意識している。何とか到達したい」と口にしていたから、達成感は大きい。ルーキーイヤー以来のAクラスに初の3割。今季残した結果を来季につなげたい。
写真=BBM