
6回に上沢から逆転2ランを放った菊池
プロ野球夢の祭典「マイナビオールスターゲーム2021」第1戦が7月16日、メットライフドームで行われ、セ・リーグがパ・リーグを5対4で下した。MVPには
菊池涼介(
広島)が選ばれた。
先制したのはパ・リーグ。2回裏、
吉田正尚(
オリックス)の中前打、
マーティン(
ロッテ)の四球で無死一、二塁のチャンスをつかむと、
山川穂高(
西武)が
高橋優貴(
巨人)の直球をたたき、センターへ2点適時二塁打。「メチャメチャうれしいです!」と本拠地での一打に山川は喜びの表情を見せた。
3回裏にはレアード(ロッテ)が
戸郷翔征(巨人)から左翼席へ飛び込むソロアーチ。球宴初の本塁打に恒例の「スシ握りポーズ」を披露し、「ファンのためにオールスターでスシを握れてうれしいです。松田(宣浩、
ソフトバンク)選手には自分が『何のネタが好きなのか?』と聞かれていて、『ウニ』と答えていました。だから今日はウニを握って松田選手に食べてもらいました!」と上機嫌のコメントを残した。
一方、パ先発の
山本由伸(オリックス)、
今井達也(西武)の前に4回までゼロに抑えられていたセ・リーグは5回表に反撃。この回から登板した
上沢直之(
日本ハム)から先頭の菊池が右前打で出塁すると、続く
梅野隆太郎(
阪神)の当たりはライトへ。右翼・マーティンが打球処理にもたつく間に一走・菊池が一気にホームイン。さらに無死三塁で
近本光司(阪神)が左前適時打と怒涛の4連打で2対3と1点差に詰め寄った。
さらに、6回表、だ。二死一塁から相手バッテリーの意表を突き、
岡本和真(巨人)が二盗を決め二死二塁とすると、上沢の真ん中高め直球をとらえた菊池の一撃は高々と舞い上がり、左翼席へ着弾。「小さいころから訪れていた球場なので、その懐かしい球場でホームランが打てたことがすごくうれしいです!」と菊池。セが4対3と逆転したが、パは7回裏に遊撃・
中野拓夢(阪神)の悪送球の間に同点に追いつく。

オールスターでも力投を見せた平良
8回表には39試合連続無失点のプロ野球記録を樹立した
平良海馬(西武)が登板。一死後、代打で
村上宗隆(
ヤクルト)が打席に立ち、“同学年対決”が実現した。5球連続直球勝負で2ボール2ストライク後、最後はスライダーで平良が村上を一飛に。最後は
山田哲人(ヤクルト)を空振り三振に仕留め、平良はゼロでマウンドを降りた。
そして、9回表、
益田直也(ロッテ)から
ウィーラー(巨人)、菊地と連打を放つ。
中村悠平(ヤクルト)が犠打を決め、一死二、三塁とすると、近本は申告敬遠で満塁。
佐野恵太(
DeNA)が空振り三振後、中野が押し出し四球をもぎ取り、セが5対4と勝ち越し。9回裏は
スアレス(阪神)がゼロで締めてセが勝利を飾った。
写真=BBM