今季の各個人タイトルも確定したが、昭和生まれの選手は
ロッテの
荻野貴司ぐらいで、あとはすえて平成生まれ。ベテランの昭和世代には奮起してもらいたいところだが、今後はますます平成世代中心になっていくだろう。では、平成生まれの選手で初めて個人タイトルを獲得した選手は誰だったのか覚えているだろうか? 今回は、各個人タイトルの「平成生まれ初の獲得者」をまとめてみた。
※日本人選手のみ トリプルスリーに輝いたシーズンで
●首位打者
鈴木誠也(
広島/2019年)
森友哉(
西武/2019年)
平成生まれ初の首位打者は、2019年の鈴木誠也と森友哉の2人。特に森は捕手では史上4人目という快挙でもあった。ちなみに、2人が首位打者になる前年に、1989年3月生まれの
ダヤン・ビシエドが首位打者になっているため、外国人込みではビシエドが初の平成生まれ首位打者となる。
●最多安打
山田哲人(ヤクルト/2014年)
中村晃(
ソフトバンク/2014年)
平成生まれ初の最多安打は山田哲人と中村晃。山田はレギュラーに定着した年で、シーズン193安打は日本人右打者としては歴代最多となる。中村は前年にレギュラーの座をつかんでおり、2014年は主に一番打者として最多安打のタイトル獲得と、さらなる活躍を見せた。
●最多本塁打
山田哲人(ヤクルト/2015年)
山田哲人は、平成生まれの選手では初の最多本塁打のタイトルも獲得している。2015年はトリプルスリーを初めて達成した年で、本塁打もキャリアハイとなる38本をマーク。この年は最多盗塁のタイトルも獲得しており、本塁打王と盗塁王の同時受賞はNPB初の快挙だった。

西武時代の13年、打点王に輝いた浅村
●最多打点
浅村栄斗(西武/2013年)
平成生まれ初の打点王は現在
楽天の浅村栄斗だ。西武時代の2013年に23歳で100打点に到達し、最年少タイ記録(当時)をマーク。最終的に110打点を記録し、平成生まれの選手では初となる最多打点のタイトルに輝いた。この年は全試合に出場、長打率もリーグ最高を記録するなど飛躍の1年となった。
●最高出塁率
山田哲人(ヤクルト/2015年)
2015年の山田は最多本塁打だけでなく、平成生まれ初の最高出塁率のタイトルも獲得。トリプルスリーに加え、本塁打、盗塁、出塁率の打撃三冠にも輝いたのだ。打率、安打数、打点も差のないリーグ2位だったため、もしかすると打撃全タイトル制覇の可能性もあった。
●最多盗塁
藤村大介(
巨人/2011年)
平成生まれ初の盗塁王は元巨人の藤村大介。2011年と、平成生まれの選手全ての中で最も早く個人タイトルを獲得した選手でもある。しかし、盗塁王になったのはこの年のみで、翌年以降は実力を発揮できず2017年に引退。一瞬の輝きを見せたスピードスターだった。
ライアン小川がプロ1年目で複数のタイトルを獲得

1年目の13年、16勝をマークしたヤクルト・小川
●最多勝
小川泰弘(ヤクルト/2013年)
平成生まれ初の最多勝投手がライアンこと小川泰弘。プロ1年目ながら豪快なピッチングで白星を積み重ね、26試合で16勝4敗と圧巻の数字を残した。2013年は
菅野智之、
藤浪晋太郎など注目のルーキーがいたが、これらを抑えて新人王にも輝いている。
●最優秀防御率
菅野智之(巨人/2014年)
菅野はプロ2年目の2014年に防御率2.33をマークし、最優秀防御率のタイトルを獲得。これが平成生まれでは初の同タイトル受賞となった。以降、菅野は優秀防御率のタイトルを4度獲得しており、2016年から2018年までは3年連続。同タイトルを連続獲得した平成生まれの選手も菅野のみとなる。
●最高勝率
小川泰弘(ヤクルト/2013年)
2013年の小川は、平成生まれ初の最多勝だけでなく、最高勝率のタイトルも獲得。この年は同じくルーキーの菅野が勝率.684でリーグ2位だったが、小川は.800とその差は大きかった。

2年目の13年、セーブ王を獲得したロッテ・益田
●最多セーブ
益田直也(ロッテ/2013年)
平成生まれ初のセーブ王はロッテの益田直也だ。益田は1年目の2012年に新人最多の72試合に登板し、41ホールドという新人記録を樹立。2年目は開幕から抑えという大役を任されたが、安定したピッチングで最終的にリーグトップの33セーブをマークした。
●最優秀中継ぎ
岩嵜翔(ソフトバンク/2017年)
ソフトバンクの岩嵜翔は2017年にリーグ最多の46ホールドポイントをマークし、最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。これは平成生まれの選手では初の同タイトル受賞だった。
●最多奪三振
則本昂大(楽天/2014年)
平成生まれ初の奪三振王は楽天の則本昂大だ。プロ2年目の2014年に、リーグ最多となる204三振をマークした。以降、則本は2018年までなんと5年連続でリーグ最多奪三振を記録。5年連続はタイトルが制定されてからは初の快挙だ。
各個人タイトルにおける、平成生まれ初の受賞選手をまとめてみたが、打撃は山田哲人、投手は小川泰弘と、どちらもヤクルトの選手が目立つ結果になった。今季も各タイトル受賞者は多くが平成生まれの選手。昭和生まれの選手には、若い選手に負けないような活躍を期待したい。
文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM