
10月7日の福岡ソフトバンク戦で完封勝利を挙げた松本(球団提供)
ファンがその月で“最も輝いたプレー”を選ぶ「メットライフ生命月間ベストプレー賞」。本日2日、
西武は
松本航が10月7日の対福岡ソフトバンクホークス戦で見せた完封勝利と
山田遥楓が翌10月8日の対福岡ソフトバンクホークス戦で放った“バスター”の勝ち越し適時打が9月後半-10月の同賞に選ばれたと発表した。
5月22日、
北海道日本ハムファイターズ戦で7回1失点9奪三振の快投を見せて受賞して以来、2度目の受賞となった松本航は、吉報を聞いて笑顔。「とてもうれしく思います。ノミネートいただいたメットライフ生命の皆さま、選んでいただいたファンの皆さまに感謝です」と謙虚に喜びを表現した。一方で10月7日のゲームは自身初の完封勝利とあってそのうれしさもひとしお。「あの試合(完封試合)は自分としても非常にいい投球ができたと思います。来季以降、あのような投球をもっと多くできるように一生懸命頑張っていきたいです」と初の2ケタ勝利をクリアした背番号17がこの賞を機にさらなる飛躍を誓った。
一方、野手部門で選ばれたのはレオの元気印・山田遥楓。松本が快投を演じた翌日、序盤は試合を優勢に進めながらも同点に追いつかれて迎えた8回裏だった。無死一、二塁で打席に入った山田は初球にバントを試みファウル。続く2球目もバントの構えをするが、すかさずそれを引いてバスター。ライナーは左中間を真っ二つに破り、値千金の勝ち越し2点二塁打となった。山田は、「投票結果、めっちゃ気になっていました。メットライフ生命月間ベストプレーの受賞を聞いて、めっちゃうれしいです。正直びっくりですね……」と素直に喜びを口にした。

10月8日の福岡ソフトバンク戦でバスターで勝ち越し打を放った山田(球団提供)
そしてこのうれしさを誰に伝えたい? と聞かれると「それは柘植(
柘植世那)ですね(笑)」と即答。9月23日の
東北楽天ゴールデンイーグルス戦で劇的なサヨナラヒットを放った柘植もまた有力な候補の1人だったが、そんな柘植とはつい先日も「メットライフ生命月間ベストプレー賞の話をしていました」という。11月末まで吉報を待った2人だが、「森(
森友哉)さんに決まったのかな」と話していた矢先の通達。「柘植には『ありがとう』と伝えたいです!」と白い歯を見せて笑った。
「ノミネートいただいたメットライフ生命の皆さま、そして選んでいただいたファンの皆さま、すごいプレーがある中で、本当にありがとうございました!」と最後は感謝の言葉で締めくくった山田。
来季のチーム浮上のカギを握る2人が今季最後のメットライフ生命月間ベストプレー賞に輝いたが、これをさらなる弾みにして輝く、2022シーズンの2人を楽しみにしたい。