村上は29人目、岡本は30人目

昨季、日本一に輝いたヤクルトで全試合四番で出場した村上
昨季はヤクルトの
村上宗隆と
巨人の
岡本和真が四番で、
ロッテの
荻野貴司が一番で全試合に出場した。打順が固定できる選手がいるとチームとしても打線の構成がしやすくなり、チーム力アップにもつながる。この3チームはヤクルトの優勝をはじめ、すべてAクラスだった。そこで今回は同じ打順での全試合出場にスポットを当ててみた。
まずは四番で、村上は2020年も全試合出場し2年連続。2リーグとなった1950年以降では29人目、昨季の岡本が30人目の全試合四番出場だった。
村上のように複数年で四番全試合出場を果たしたのは、
張本勲=東映/1962~63年
大島康徳=
中日/1979、84年
掛布雅之=
阪神/1982~83、85年
落合博満=ロッテ/1985年 中日/1989~90年
石井浩郎=近鉄/1993~94年
松井秀喜=巨人/2000~02年
金本知憲=
広島/2001~02年 阪神/2004~09年
ラミレス=ヤクルト/2003、05~06年 巨人/2009~10年
村田修一=横浜/2007、10~11年
李大浩=
オリックス/2012年
ソフトバンク/2014年
と過去9人いて、村上は10人目となる。
もっとも多いのは金本知憲で8度。阪神時代の2004年から6年連続で達成していて、2004年4月2日から2010年4月17日まで880試合に四番での連続出場も果たしている。次に多いのはラミレスで5度。ヤクルト時代に3度、巨人時代に2度マークしている。3度は掛布雅之、落合博満、松井秀喜、村田修一の4人。落合はロッテ、中日の2球団での記録だが、1985年は全試合四番出場しての三冠王だった。
村上は
ペタジーニ(2000年)とラミレスに次いで球団史上3人目、岡本は松井秀喜、ラミレスに次いでこちらも球団史上3人目の全試合四番出場。巨人の
長嶋茂雄、
王貞治の「ON」は三、四番を入れ替えることも多かったためか、一度も全試合四番出場はなかった。
一番で全試合出場は希少

昨季、一番で全試合出場を果たしたロッテ・荻野
続いては一番だが、こちらは四番と違って少なく貴重な記録だ。過去の全試合一番出場は、
蔭山和夫=南海/1951年
坂本茂=近鉄/1951年
島野育夫=南海/1973年
中村勝広=阪神/1975年
福本豊=阪急/1977、81~83年
大石大二郎=近鉄/1984、86年
西村徳文=ロッテ/1988年
石井琢朗=横浜/2005年
青木宣親=ヤクルト/2006年
森本稀哲=
日本ハム/2007年
西岡剛=ロッテ/2010年
川崎宗則=ソフトバンク/2011年
桑原将志=
DeNA/2017年
と13人いて、荻野は14人目となる。
複数年は福本豊の4度、大石大二郎の2度と2人しかいない。福本は歴代1位の通算1065盗塁、大石も7位の通算415盗塁をマークしていた。福本の盗塁のピークは1972~74年(いずれもシーズン90盗塁以上)だが、そのときは全試合出場はしておらず、ベテランとなった1981~83年に3年連続で一番全試合出場を果たした。1984年も1試合に一番を外れただけ(途中出場)、129試合に一番で出場していた。
故障に悩まされてきた荻野は、10年目の2019年に初めて規定打席に到達し、36歳の昨季に初の全試合出場をマークした。今季は13年目、37歳になるが、史上3人目の複数年の一番全試合出場を果たせるか注目だ。
一番、四番以外の全試合出場は?
一番と四番以外の全試合出場は極端に少なくなる。
◎二番全試合出場
千葉茂=巨人/1952年
新井宏昌=近鉄/1986年
本多雄一=ソフトバンク/2011年
◎三番全試合出場
谷沢健一=中日/1984年
中島裕之=
西武/2011年
◎五番全試合出場
平山菊二=大洋/1950年
今岡誠=阪神/2005年
前田智徳=広島/2005年
六番以降の全試合出場はいまだに現れていない。
文=永山智浩 写真=BBM