積極的にしっかりタイミングを合わせて

4月23日の日本ハム戦で2回に勝ち越し3ランを放った三森
チームを勢いづける一発が飛び出した。4月23日の日本ハム戦(札幌ドーム)。初回に1点を先制された
ソフトバンクが2回、反撃に出る。
今宮健太の右前適時打で同点に追いつくと、さらに二死一、三塁で
三森大貴が打席へ。初球、
上沢直之が投じた真ん中のカットボールを見逃さなかった。タイミングよくとらえた当たりは右翼ポール際へ飛び込む勝ち越し3号3ランとなった。その後も効果的に得点を重ねたソフトバンクは9対3で勝利。連敗を3で止めた。
「積極的にしっかりタイミングを合わせていこうと思っていました。それが初球から出せたので良かったと思います。打った瞬間はどうかなと思ったんですけど、それが勝ち越しにもつながってうれしかったです。もっともっとチームの勝利に貢献できるようにやりたいなと思います」
今季は下半身の張りで4試合欠場はあったが、それ以外の18試合で一番でスタメン出場を続ける三森。4月23日現在、打率.329、3本塁打、12打点、2盗塁をマーク。出塁率は.405を数えるなど一番の役割を十二分に果たしている。
現在の好調な打撃、そして一番に関して三森は週刊ベースボールで次のように自己分析している。
「しっかりキャンプ、オープン戦とやってきたことが、開幕から出せているのかなと思います。出塁すること、それに関しては(
藤本博史)監督からも言われていますし、求められていることができるようにと。投手との相性やそのときの自分の感覚、打席に立ったときの雰囲気なんかもあったりするので、感じたことも大事にしつつ、基本としてはまずは積極的に自分のスイングをしようと思っています。その中で粘ったりもできれば」
高卒6年目の23歳。シーズン通して一軍を完走したことはまだない。これから経験したことのない壁が立ちふさがるかもしれないが、「迷わずしっかり整理して打席に入れていることが、いい結果にもつながっているんじゃないでしょうか」とも語る三森はそれも軽やかに乗り越えていくはずだ。
写真=小山真司