言葉から思い出す名シーン
決算号表紙
14日間の激闘は世界中の野球ファンを魅了した。だがそれはプレーだけではない。選手や監督が残した言葉の数々にも野球の本質、WBCの魅力が詰まっていた。ここではその言葉の数々を振り返っていく。たった一言であの死闘や胸を揺さぶるワンシーンが思い出されるはずだ。
4月6日に発売される『WBC2023総決算号 侍ジャパン世界戦記』。侍ジャパンの熱き戦いを全114ページ&ピンナップで振り返る豪華版だ。ここでは、その中から選手、監督たちの言葉の中から、ほんの一部ながら拾い集めたワンコーナーをちょい出ししてみよう。
「日本が勝った。しかし、今夜の試合は野球界そのものの勝利だ」
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メキシコ代表ベンジー・ギル監督。準決勝で日本との激闘を終えた直後のコメント(6対5で日本がサヨナラ勝ち)。全選手がすべてを出し切りどちらが勝ってもおかしくなかったこの試合に、野球の魅力がすべて詰め込まれていた。
「台本があるかのような展開だった」
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アメリカ代表マーク・デローサ監督。
大谷翔平とトラウトの対決を振り返って。決勝ではアメリカ代表が1点を追いかける9回二死、エンゼルスでチームメートの大谷とトラウトが直接対決。「この対戦を全世界が注目していた」と映画のような対決が実現した。
「最後は彼がいい投球をして、第1ラウンドに勝った」
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アメリカ代表マイク・トラウト選手。決勝の9回にエンゼルスの同僚・大谷翔平との対決が実現。三振に倒れたが、誰よりもその対決を楽しんでいたアメリカ代表のキャプテンは、次回大会での大谷との再戦を匂わせた。
「泥だらけのストッパー」
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侍ジャパン公認サポートキャプテン・中居正広氏。決勝の9回裏、マウンドに上がった大谷翔平の姿を見て。二刀流として野手でも出場している大谷のユニフォームは土で汚れており、普通なら考えられないその状況と大谷への敬意を一言で表現した。