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つじのじつ話

埼玉西武ライオンズ前監督・辻発彦氏はマスコットと日本で一番仲がよかった監督だった?/辻発彦氏自著『つじのじつ話』チョイ出し企画

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彼らの笑顔? から学んだもの


『つじのじつ話』


 ベースボール・マガジン社から前埼玉西武ライオンズ監督、辻発彦氏著の『つじのじつ話』が発売された。
 現在、ご本人による2つのサインお渡し会が企画され、7月25日には『ジュンク堂池袋店』(完売御礼!)、8月6日には福岡の『丸善博多店』(まだ若干余裕あります!)で開催予定となっている。

 ユニークなタイトルだが、これは編集部からの提案ではなく、辻さん自身がマネジャーさんと相談して決めたものだ。監督時代の背番号もあって85のストリーで構成されたものだが、今回はその第5話を抜粋してみよう。



 もしかしたら、僕は日本で一番マスコットと仲がよかった監督だったかもしれません。他球団のマスコットも含め、彼らを見ると、ついついちょっかいを入れたくなり、いつも一緒にわいわいと楽しんでいました。

 もちろん、ライオンズのマスコットであるレオとライナとは一番の仲よしです。ライナには5月5日の彼女の誕生日にスパチャ(スーパーチャット)を贈ったこともあります。監督退任直後には動画企画の忘年会(『ライナちゃんねる』)に呼んでもらい、焼き肉をごちそうになりました。ライナはかわいいし、レオは運動神経抜群。元身内のひいき目も入れつつですが、2人は12球団NO.1のマスコットだと思っています。

 彼らはどんなときでも笑顔で(これは当たり前か!)、どんなときでも元気です。僕は、どうしても前の試合を引きずったり、これからの試合のことを考え、試合前でも厳しい表情が出るときがあります。そんなとき彼らを見ると、「辻さん、気持ちを切り替えていきましょう! 選手もお客さまも見ていますよ」と言ってくれているような気がして、ふっと肩の力が抜けました。

 忘年会企画では、僕がかつて在籍した東京ヤクルトスワローズのつば九郎と中日ドラゴンズのドアラも映像でメッセージを送ってくれました。彼らとも長い付き合いになります。リーグは違いましたが、交流戦で会うのを楽しみにしていました。

 ベルーナドームの公式キャラクター、べるーにゃとも仲がよかった。2022年の年末、監督を退任してからですが、上尾のシティハーフマラソンにべるーにゃがゲストで来るというので、サプライズで会いに行きました。そこで、たっぷりしゃべった……じゃない。べるーにゃは話さないので、たっぷり筆談をしてきました。

 べるーにゃは本当に野球に詳しく、野球をよく見ているなと感心することが多かった。もう僕は退任していたのに、ぬいぐるみとキャラクターのうちわ、そして手紙を送ってくれたこともあります。嬉しかったですね。

 味方のマスコットだけではなく、相手チームのマスコットも含め、球場の雰囲気を盛り上げ、ファンの皆さまを楽しませてくれる大事な仲間だと思っています。

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