プロ通算248犠打の技術

U-12侍ジャパン監督・井端氏が臨時コーチとして、高校日本代表にバントを指導した
悩める高校生のために『井端塾』を開講した。8月26日、『第31回 WBSC U-18ワールドカップ』に出場する高校日本代表「侍ジャパン」の国内強化合宿が都内で行われ、駒大との練習試合が実施された。また、この日はU-12侍ジャパン監督・
井端弘和氏(元
巨人ほか)が臨時コーチとしてチームに合流(27日まで参加)。野手を中心に指導を行った。
「馬淵(史郎)監督のほうから『バントがうまくない』ということでしたので、とりあえず一通りバントを見て、やり方であったり、コツを伝えられたのではないかなと思います」
試合前に1時間ほど行われたバッティング練習では、並行してバント練習が実施された。歴代22位・プロ通算248犠打を記録した井端氏が身振り手振りを交えながら、一人ひとりに『バントの極意』を伝授した。
「金属(バット)は弾きがいいので、どちらかと言えばバットを引いてバントをしますが、木製だと引いたらファウルになってしまう。(選手は)あまり木製に慣れていないので、イメージではありますが『押す』、『ボールを捕まえる』と」
指導後に行われた駒大との練習試合では、バント失敗が1つと結果はすぐに出なかったが、「まだ(大会まで)練習があるので」と井端氏。悲願の初優勝へ、バント職人の教えを体に染み込ませ、8月31日からの開幕に臨みたい。
文=小林篤 写真=菅原淳