週刊ベースボールONLINE

大学野球リポート

【大学野球】高打率をキープする東大四番・大井温登 レギュラー定着が4年春途中の苦労人は「1打席、1打席を楽しんでいく」

  0

高校野球で指導するのが夢


東大の四番・大井は3カード6試合を終え、打率.381と好調をキープしている


 ラストシーズン、神宮球場で燃え尽きる。

 東大の四番・大井温登(4年・小松高)が打線をけん引している。チームは開幕から明大、早大、慶大と3カード連続で勝ち点を落とし、6連敗。厳しい戦いが続いているが、チームトップタイ(リーグ7位タイ)の打率.381(21打数8安打)とバットが振れている。

 小松高(石川)では、2年秋に二番打者として県4位。3年夏は八番・左翼で準決勝進出に貢献した。1年間の浪人を経て東大入学。リーグ戦デビューは3年春、そして、レギュラー定着は4年春の途中という苦労人である。

「浪人があって1年間空き、入学したらコロナ禍。実戦経験が不足していました。3年春に代打で初安打(慶大2回戦)が出てからきっかけをつかみました。でも4年春までは代打。調子が良かったときにスタメンで使っていただいても『出続けよう!!』という気持ちが力みにつながったんです。この秋はラストシーズン。将来、プロへ進む東京六大学の好投手と対戦するのはこれで最後。1打席、1打席を楽しんでいく。視野を広くしているのが、結果につながっていると思います」

 今春の立大との4カード目から一塁の先発に定着した。主将・梅林浩大(4年・静岡高)に代わっての抜てき。大井は「梅林は打撃、守備でも引っ張っていたので、グラウンド内での仕事を引き受ける」と、ゲーム中は下級生野手に積極的に声をかけた。夏場は一塁の捕球練習に多くの時間を割き、飛躍的にレベルアップ。「今春は内野手の一塁送球が捕球できず、投手に迷惑をかけていたので……。最近、練習は『量よりも質』とも言われますが、自分としては、量が必要かと思います」。練習の虫は、守りにおいても無失策で支えている。

 卒業後は教員の道を目指す。地元・石川で教鞭を執り、高校野球で指導するのが夢だ。

「今年の採用試験は不合格(地歴)でしたので、来年は講師をしながら、もう一度、挑戦したい。一般企業で(営業成績などの)出来を競うのではなく、決まった人(生徒)と向き合って、人の成長を見守るほうが性分に合っていると思います」

 残るは法大、立大との2カードだ。

「打撃長をしているんですが、投手の好投に対して、報いることができていません。法政の尾崎(尾崎完太、4年・滋賀学園高)、篠木(篠木健太郎、3年・木更津総合高)を研究して、打てるように準備して、援護していきたい」

 東大の目標は勝ち点奪取で、1998年春から続いている51季連続最下位からの脱出。言うまでもなく四番・大井のバットがカギを握る。

文=岡本朋祐 写真=BBM

この記事はいかがでしたか?

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント 0

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング