勝ち点ゼロの6連敗

立大・木村泰雄コーチは明大との2試合を、監督代行として指揮。チームは連敗で、開幕から6連敗となった
立大は明大2回戦(10月1日)を1対3で落とし、連敗で勝ち点を落とした。開幕から慶大、法大、明大の3カード、勝ち点ゼロの6連敗と苦しい戦いが続いている。
立大は一連の不祥事を受け、9月30日に大学が設置された「調査委員会」での「しかるべき判断」が出るまで金子明雄部長、溝口智成監督以下、4年生が神宮での活動を自粛。明大との2試合は木村泰雄コーチが監督代行として指揮を執り、3年生以下の部員で戦った。木村コーチは2試合を通じての胸中を語った。
「いろいろな面で、複雑な気持ちがある。リーグ4連覇へと向かっている明治さんと、3年生以下で試合をさせていただき、プラスになった。4年生が戻ってきたら勢いをつけて、あと2カードに生かしていきたいと思う」
敗戦の中にも、光明があった。リーグ戦初先発の右腕・小畠一心(2年・智弁学園高)は3回3失点も「上田(
上田希由翔、4年・愛産大三河高)君の(3回裏の追加点となる)2ランはインコースを狙った真っすぐが、真ん中に入った。高めのストレートには力があり、ボール自体は良かった。二番手の沖(沖政宗、3年・磐城高)がよく頑張り、何とか食らいついていけるような試合になった」と、木村コーチは評価。また、一番・一塁でリーグ戦初先発の平野太陽(3年・春日高)が2安打を放ち「元気があって、チームに勢いを与えてくれる選手。代打で結果を残し(3打数2安打2打点)せっかくのチャンスで、どれだけやってくれるか期待を決めて起用したが、そのとおりの活躍を見せてくれた」と語った。

立大は明大との1、2回戦を4年生不在[神宮での活動自粛]で臨んだ。木村コーチが指揮し、ゲームキャプテンは田中が務めた
4年生の神宮における活動自粛は、明大戦での対応であり、10月7日からの早大戦に出場するかは未定である。ゲームキャプテンを務める田中祥都(3年・仙台育英高)がベンチワークにおいても存在感を見せたものの、木村コーチは「力の差でしょうね」と、明大とはスコア以上の差が見られた。残る早大、東大とのカードも厳しいリーグ戦が続くことが予想されるが、現状と向き合い、目の前の戦いに最善の準備をして臨んでいくしかない。
文=岡本朋祐 写真=BBM