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【大学野球】「慶早戦の立ち位置でいこう、と」 慶大の活動拠点の下田グラウンドに起こった2つの変化

 

「同じロケーションで眺める」


慶大・堀井監督は、新たな「定位置」である三塁ベンチで練習を見守る[写真=BBM]


 2024年1月10日。慶大が新年最初の練習を行った。活動拠点の下田グラウンドには、2つの変化があった。

 2019年12月から母校・慶大を指揮する堀井哲也監督の練習中の定位置が、一塁ベンチから三塁ベンチへ移動した。もともと、野手が一塁、バッテリーが三塁を使用している。

「慶早戦の立ち位置でいこうと(早慶戦は一塁側が早大、三塁側が慶大で固定)。リーグ戦における5校との対抗戦はすべて大事ですが、歴史的に見ても早稲田との対戦は特別なものがある。200勝241敗(11分)と負け越し。その差を縮めるため、プラスの取り組みをしようと。同じロケーションで眺める。オープン戦も、ホームを三塁側にしていきます」

旧室内練習場が解体され、新室内練習場の工事は急ピッチで行われる[写真=BBM]


 さらに、もう一つ。一塁側のフェンス外にあった室内練習場の建て替え工事が始まった。昨年12月中には解体され、更地となっていた。堀井監督によれば、旧室内は1988年に完成し、老朽化が激しかった。横幅は変わらないが、室内練習場の奥にあったブルペンをつぶし、約2倍のスペースになる。

「打ち込みが、4カ所でできます。間のネットをどければ、守備練習、トレーニングもできる。有効活用していきたいと思います」

 3月20日過ぎまでは、グラウンドで対外試合ができないため、2月17日の中津キャンプ(大分)を皮切りに、鹿児島キャンプ、関西・東海でオープン戦と約1カ月の遠征が続く。慶大は昨秋、4季ぶりにリーグ戦制覇、4年ぶりに明治神宮大会を制した。廣瀬隆太(ソフトバンク)のほか、主力打者が卒業。堀井監督が重視する「実戦」で、力をつけていく。

文=岡本朋祐
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