1点台が6回

『月刊プロ野球ヒーロー大図鑑』表紙
1934年12月26日、のちの
巨人軍、「大日本東京野球倶楽部」が創立。2024年はプロ野球90年の節目の年となる。
今回、小社ではプロ野球90年を記念し、歴代のトッププレーヤー1500人超をポジション別に分けた『月刊プロ野球ヒーロー大図鑑』を企画。第1号を発売した(一部地域を除く)。
1号目のテーマは先発右投手パ・リーグ編。基本的にはポジション別にセ、パ1冊ずつだが、数の多い投手のみ、先発右投手、先発左投手、リリーフなど、さらに細分化している。
全30冊で構成し、愛読者プレゼントとしてオリジナル収納ボックスも準備。詳しい内容については、ご購入いただき、確認していただければ幸いです。
今回はその
稲尾和久(西鉄)の記事(データ)からチョイ出し。
1964年以降は故障との戦いとなり、万全の体調で投げたのは入団から8年だけだが、その8年がすご過ぎる。
シーズン42勝を含め、すべて20勝超えで、8年通算234勝、1年平均29.25勝となる(最終的には通算276勝)。
防御率がまたすごい。
通算では1.98で、これは史上3位。戦後のみでは最高だ(トータル1位は巨人ほか
藤本英雄の1.90。すべて投球回2000以上)。
年度別を見ると、現役14年のうち規定投球回は11回だが、うち最優秀防御率が入団から3年連続を含め、すべて1点台で5回、ほかタイトルなしの1点台も1回ある。
さらに言えばリーグ2位が2回、3位が1回で、ほかが7位と8位が1回ずつとなっている。
肩痛で0勝に終わった64年の10.64を除けば、規定投球回未到達年もすべて2点台であり、登板した以上は最少失点に抑えるという、覚悟が感じられる数字でもある。
稲尾に対し、太く短く、という印象もあったかもしれないが、現在の選手が、いくら細く長くやっても到底276勝には届かないだろうし、こんな防御率を維持することもできない。
昔がすごいとか、昔だから大したことがはないではなく、「稲尾和久」という英雄の前に、ただただ感嘆するしかない。
なお、1号目のみ、お手軽な特別価格890円で。もちろん、「やきゅう」からです。