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【社会人野球】都市対抗1回戦16試合の組み合わせが決定 連覇を狙うトヨタ自動車は沖縄電力と対戦

 

黒獅子旗を目指す熱き戦い


都市対抗には32チームが出場する。1回戦16試合の対戦カードが決まった[写真=小河原友信]


【6月16日】
第95回都市対抗野球大会抽選会

 7月19日に東京ドームで開幕する第95回都市対抗野球大会の抽選会が6月16日、東京都内で行われた。全国12地区の厳しい予選を勝ち抜いた31チームと前年優勝で推薦出場するトヨタ自動車(豊田市)が一同にそろい、1回戦16試合の組み合わせが決定した。

 史上6チーム目(7度目)の連覇を狙うトヨタ自動車は開幕試合で、今大会最もブランクが長い10年ぶりの出場となる沖縄電力(浦添市)と対戦する。トヨタ自動車は昨年、強力な投手陣を中心とした戦いで頂点に立った。藤原航平監督は「今季はどう得点を奪っていくか。どうビハインドを跳ね返していけるかをテーマに戦ってきました」と話しており、新たなスタイルを目指してきた。推薦出場チームは「予選免除」。毎年、前年王者が直面する現実であるが、トヨタ自動車は5月のJABA九州大会を制しており、きっちり本大会へと照準を合わせてきた。

開幕試合では前年王者・トヨタ自動車と沖縄電力が対戦する。左はトヨタ自動車・藤原監督、右は沖縄電力・平田監督[写真=小河原友信]


 トヨタ自動車と対戦する沖縄電力の平田太陽監督は「開幕戦でチャンピオンと戦えるのはうれしいこと。投手と守りからリズムを作り、ガマンができればチャンスが来るはず」と東京ドームでの悲願の1勝を狙う。

 昨年、準優勝のヤマハ(浜松市)は明治安田(東京都)と対戦。東海地区予選では終盤に粘り強さを発揮して第1代表の座を獲得したが、今季からチームの指揮を執る申原直樹監督は「最後まであきらめずに相手のスキを突く戦いができました。絶対的なエースはいませんが投手陣は総合力が高く、打線はどこからでも得点が取れます。もちろん良い成績を収めたいという気持ちはありますが、まずは足元をしっかりと見て一戦必勝で戦っていきたい」と抱負を語っている。

 大会最多12度の優勝を誇るENEOS(横浜市)は東海理化(豊川市)と1回戦で対戦する。ENEOS・大久保秀昭監督は「強力な投手陣をきちんと整備し、万全な状態で大会に入りたい」と話した。

 波乱が相次いだ北関東予選で第1代表となったエイジェック(小山市・栃木市)は2回目の出場で、日本製鉄瀬戸内(姫路市)と顔を合わせる。エイジェック・難波貴司監督は「平均24、5歳の若さが強み。昨秋の社会人野球日本選手権では9回に逆転され、まだ全国大会では白星がないのですが、自分たちの粘って食らいつく野球ができれば」と予選の勢いを東京ドームにも持ち込むつもりだ。

会場には監督のほか、マネジャーが出席。抽選の結果を、固唾をのんで見守った[写真=小河原友信]


 JFE東日本(千葉市)と日本製鉄かずさマジック(君津市)は南関東地区同士の対決。JR東日本東北(仙台市)とJR西日本(広島市)は同一企業グループによる対戦となっており、注目の試合が目白押しだ。

 大会は12日間で7月30日に決勝が行われる予定。栄えある黒獅子旗を目指し、今年も熱い戦いが繰り広げられることになる。

文=大平明
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