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真夏の祭典いざ開幕! 第95回都市対抗野球大会

【都市対抗】初戦突破のトヨタ自動車 橋戸賞右腕・嘉陽宗一郎が見せた投球の幅

 

与えた四球は1つ、三振は7つ奪う好投を披露


 第95回都市対抗野球大会が7月19日に開幕。連覇を狙うトヨタ自動車(豊田市)は沖縄電力(浦添市)に9回サヨナラ勝利(1対0)を決めた。前回大会で橋戸賞に輝いた嘉陽宗一郎(亜大)は8回2/3を無失点に抑える好投を見せた。

 息の詰まる投手戦。トヨタ自動車のエース・嘉陽は粘る相手打線に決定打を許さなかった。3回まで無安打、毎回奪三振と立ち上がりは文句なし。5回に先頭の六番・平良大悟(糸満高)に二塁打を浴びたが、バント失敗(投飛)、空振り三振、一ゴロと後続を断ち切った。9回こそ二死一、三塁のピンチを招き降板も、スコアボードに0を8個並べた。

「100%のストレートではなかったのですが、バッターに対してストレート待ちをさせないことを意識して、的を絞らせない投球ができました」

 最善を尽くした126球だった。今年4月に右腕に打球が直撃するアクシデントが発生。リハビリで一時戦列を離れた。大会に向けて調整を進めるも、初戦は最高の状態で臨むことはできず。生命線のストレートも本調子ではなかった。ただ、「100%(の状態)を持ってこれないだろうなっていう準備もしてきました」。いつもは7割近いと言うストレートの投球割合を減らし、得意球であるチェンジアップ、カットボールを中心に変化球中心の組み立てで打者を交わし続けた。

 開会式直後、105日ぶりの公式戦マウンドの中で、見せた投球の幅。「2戦目、3戦目と良くなってくるとは思います」。連覇へ向けて、橋戸賞右腕が順調なスタートを切った。

写真=BBM
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