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【高校野球】スカウトも「将来性」に期待を込める日本学園の190cm右腕・古川遼

 

この夏、急成長の右腕


最速144キロ右腕の日本学園・古川は高い潜在能力を披露した[写真=BBM]


【第106回全国高校野球選手権西東京大会】
7月20日 
▽準々決勝 早実6−1日本学園
(9回表無死一塁。雷雨のため継続試合)

 190cm右腕が、ポテンシャルの高さを見せつけた。

 早実との西東京大会準々決勝。1対4の6回裏から救援した古川遼(3年)は、この回にプロ注目の右打者・宇野真仁朗(3年)に適時打浴びると、8回裏には宇野にソロ本塁打を被弾した。とはいえ、この日最速の143キロのストレートには伸びがあり、持ち球であるカーブ、スライダー、ツーシーム、フォークをうまく使い、5者連続三振をマークした。

 試合は9回表、日本学園高の攻撃中(無死一塁)で、雷雨により中断。天候回復の見込みが立たないため、継続試合となった。古川は今春から背番号1を着け、今夏は2、3回戦の救援登板を経て、聖パウロ学園高との4回戦では4失点完投勝利と、急成長中である。

 ネット裏ではソフトバンク・宮田善久スカウトが「大型投手ながら、体の使い方がうまい。四球を出さない制球力、対戦打者によりギアを上げたり、下げたりできる器用さもある。投げる感覚に優れています」と高評価。巨人は3人が視察した。担当の木佐貫洋スカウトは「背も高いですし、変化球、コントロールが良い。気になるピッチャーです。細身ですが、今後、体ができてくれば、良くなる。楽しみな要素がある」と期待を込めた。

 古川を一言で表現するならば「将来性抜群」。仮に獲得した球団は、時間をかけて育成する形になるかと思われるが、それだけ鍛えがいのある逸材。190cm78kgの古川のマウンドさばきからは、未知なる可能性を感じた。

文=岡本朋祐
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