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真夏の祭典いざ開幕! 第95回都市対抗野球大会

【都市対抗】『ちいかわ』やAdoの『唱』を新曲として使用 素晴らしい雰囲気を作った明治安田応援団

 

社内から希望者を募って希望


菊地麻子さんは明治安田社内応援団で、昨年からチアリーダー部門のリーダーを務めている[写真=大平明]


【第95回都市対抗野球大会】
7月28日 東京ドーム
▽準々決勝
東京ガス6-2明治安田

 第95回都市対抗野球大会10日目。42年ぶりにベスト8へ進出した明治安田(東京都)。その野球部を強力に後押ししているのが明治安田社内応援団だ。

 昨年からチアリーダー部門のリーダーを務めているのは菊地麻子さん。チア歴は14年と長いが、野球応援は明治安田に入社してから。

「野球の応援は観客の皆さんと一体となって応援できるところが楽しいです。そして、応援が選手の力になって試合に影響を与えることもできると聞いているので、それを励みにして頑張っています」

 明治安田のチアは社内から希望者を募って結成されており、現在は19人が在籍。中には大阪から駆け付けるメンバーもいるという。今年は都市対抗の東京地区予選に合わせて4月から始動。練習は週1、2回で土曜日は4時間ほど活動をしているという。また、菊地さんはチアの振り付けも担当。

「今年は『ちいかわ』の『パジャマパーティーズのうた』や『ひとりごつ』。それからAdoさんの『唱』を新曲として使っています。もともと、振りがある曲なんですけれど応援用にアレンジして、誰でも踊れるように簡単なものにしたり、手拍子ができるようにしたり。観客の皆さんにも参加してもらえるように工夫しています。『ちいかわ』はハマる方にはものすごくハマるという噂を耳にしていますし、『唱』は太鼓の音が加わるのでとても盛り上がれる曲になっています」

 明治安田の応援の定番とも言えるのが明治安田のコーポレートソングでもある大黒摩季の『笑顔のトビラ』気志團の『One Night Carnival』だ。

「この2曲はヒットを打った時やチャンスのときに流れることが多いんです。特に『One Night Carnival』では、とにかくタオルを振りまくっています」

昨年はMIC賞を受賞


明治安田の応援団が1回戦から3試合、スタンドを彩った[写真=大平明]


 昨年は応援コンクールでファンが選ぶMIC(Most Impressive Cheer)賞を見事に受賞。

「昨年の1回戦は2万人もの方が東京ドームに足を運んで、一緒に応援してくださいました。実は、社員の皆さんには事前に応援の練習をしてもらっていたので、とてもまとまりのあるパフォーマンスをすることができました。そうやって協力をしていただいたことがMIC賞につながったのだと思います」

『SHOW TIME』というパフォーマンスタイムに向けて、今年は3分ほどの応援用の動画を作成。仕事前に映像を見ながら練習をしてきてもらったという。

「昨年の反省を踏まえて、もっと振りをそろえられるようにし、スタンドを明治安田のマフラータオルで埋め尽くしました」

 応援団のアイデアに社員が積極的に協力し、素晴らしい雰囲気を作り出している。

 準々決勝のゲームを前に「ベスト8まで連れてきてくださってありがとうございます。優勝を目指して頑張ってください。私たちも一生懸命、応援します。『超えよう』」と野球部へのメッセージを送り、最後は明治安田のキャッチフレーズで締めてくれた菊地さん。

 試合は東京ガス(東京都)との同地区対決に2対6で敗れ、惜しくも4強進出はならなかった。明治安田の応援団は今年も印象的な応援を東京ドームで披露した。

文=大平明
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