それぞれが誓う全力プレー
法大・篠木[左]と明大・宗山[右]は2年時に侍ジャパン大学代表で一緒にプレーして以来、お互いに意識して高め合ってきた仲である。明大の主将・宗山は第8週、勝ち点4同士での「優勝決定戦」を熱望している。2人はドラフト会議を控え、チームの勝利と自身の夢を勝ち取るつもりだ[写真=BBM]
東京六大学秋季リーグ戦の開幕を2日後に控えた9月12日、東京都内で懇親会が開かれた。加盟6校監督、選手は各6校から主将と、東京運動記者クラブ・アマチュア野球分科会が依頼した指名選手6人が出席。神宮を舞台にプレーする4年生がラストシーズンへの思いを語っている(掲載は春の順位順)。
早大・
印出太一主将(4年・中京大中京高)
「この秋は春に達成できなかった日本一が目標です。その前に東京六大学を勝ち上がることの大変さも、十分に理解しています。これまでお世話になった方々に恩返しができるようなシーズンにしたいと思います」
早大・
吉納翼外野手(4年・東邦高)
「学生野球は最後なので、1試合1試合、1打席1打席、後悔のないようにしたい。チームとして連覇を掲げているので、その目標を達成したいと思います。目標は三冠王です」
明大・
宗山塁主将(4年・広陵高)
「この秋は自分たちの代のラストシーズン。良い形で終われるよう、4年生を中心に頑張っていきたい。法政・篠木と最終カード(第8週)で対戦します。他校に勝った上で最後、法政と優勝決定戦ができればと思います」
明大・
飯森太慈外野手(4年・佼成学園高)
「『チーム・宗山』のラストシーズンなので、しっかり、宗山を胴上げできるように最後、頑張りたいと思います。目標は法政の吉安主将から名前を上げてもらったので、全チームのキャッチャーから盗塁を成功させたいです」
慶大・
本間颯太朗主将(4年・慶應義塾高)
「春は早稲田に負けて(連敗)、胴上げを目の前で見ることになりました。ラストシーズン、4年生として引っ張り、リーグ優勝に導きたい。開幕カードの立大戦は田中主将と菅谷選手(真之介、4年・市船橋高)を打たせると勢いに乗るので、警戒したいと思います」
慶大・
清原正吾内野手(4年・慶應義塾高)
「ラストシーズン、学生野球最後なので、皆と笑って終われるように、1打席1打席に後悔なく、一球一球にこだわってやっていきたいと思います。この秋の目標はもう一度、ベストナインと早稲田の吉納君に負けずに、三冠王を目指したいと思います」
前列左から早大・印出主将、明大・宗山主将、慶大・本間主将、法大・吉安主将、立大・田中主将、東大・藤田主将。後列左から早大・吉納、明大・飯森、慶大・清原、法大・篠木、立大・沖、東大・鈴木[写真=BBM]
法大・吉安遼哉主将(4年・大阪桐蔭高)
「4年生の集大成を見せたいと思います。明治の飯森選手の足を警戒しています。塁に出すと面倒くさいので、しっかり抑えたいです」
法大・
篠木健太郎投手(4年・木更津総合高)
「法政大学のユニフォームを着て野球ができるラストシーズンなので、幸せを感じながら、責任と覚悟を持っていきたいと思っています。5勝以上をすることを目標に、勝ち続けていけるように、頑張っていきたいと思います」
立大・田中祥都主将(4年・仙台育英高)
「春は勝ち点1。悔しい思いをしたので、秋はリベンジできるようにしたい。開幕カードで対戦する慶應・外丸投手(東眞、3年・前橋育英高)を全力で攻略していきたいです」
立大・沖政宗投手(4年・磐城高)
「春は悔しい思いをして終わったので、4年生、田中主将を中心に優勝できるように、一戦一戦、頑張ります。東京六大学はすごいピッチャーがたくさんいるので、負けないように、投手として勝ち点と、最優秀防御率を目指して頑張ります」
東大・藤田峻也主将(4年・岡山大安寺高)
「春は一つも勝てなかったので、まずは1勝。勝ち点、そしてチーム目標である優勝に照準を合わせてやっていく。(開幕カードの早大1回戦での先発が予想される)
伊藤樹投手(3年・仙台育英高)を打ち崩せば、チームとして良い流れに乗っていけると思います」
東大・鈴木太陽投手(4年・都立国立高)
「チームとして一つでも多くの勝ち星を挙げられるように、個人として、攻守ともに貢献できるように頑張ります。投手として勝利投手になり、その試合で、自分のバットで打点を挙げることができれば一番良いと思います」
文=岡本朋祐