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『ワセダアジアレビュー』リニューアル出版記念イベント開催 小宮山悟監督、日野愛郎部長が「早稲田大学野球部とアジア」を語り合う

 

10月28日、早大の大隈小講堂で出版記念イベントが行われる[写真はイメージ]


 2007年から刊行している『ワセダアジアレビュー』は、2024年4月発売の26号からリニューアル。早稲田大学台湾研究所から出版されている。リニューアル出版記念イベントが10月28日、大隈小講堂で開催される。同イベントでは最新号と、次号(27号)の特集記事から一部が紹介される。

 第一部(12時30分〜13時50分)のシンポジウムでは、早稲田大学野球部・小宮山悟監督と同・日野愛郎部長が「早稲田大学野球部とアジア」と題して語り合う。

 また、台湾の野球にゆかりがある同野球部OBの亀田健氏が登壇する。かつて嘉義農林を指揮し、1931年夏の全国中等学校優勝野球大会で準優勝へ導いた近藤兵太郎氏は、亀田氏が在籍した新田高(愛媛)での恩師。今年1月には、台湾の棒球名人堂(野球殿堂)に選出された。また、現役学生も登壇する。台湾出身で、今秋の東大1回戦でリーグ戦初登板(1回無失点)を果たした右腕・黄鼎仁(4年・新竹高)投手もアジアを語る。

 歴史をさかのぼれば、早稲田大学野球部と台湾の野球は、深い縁がある。1931年夏の甲子園準優勝で四番・エースで主将の呉明捷は早大入学後、野手に転向し、36年秋に首位打者を獲得。在学中に慶大・宮武三郎と並ぶ通算7本塁打を放ち、57年秋に立大・長嶋茂雄に更新されるまで連盟記録だった。

第一部のシンポジウムでは台湾出身の4年生右腕・黄鼎仁が登壇する。学生ラストシーズンの今秋、東大1回戦でリーグ戦初登板を果たした[写真=矢野寿明]


 現在も交流が続く。2024年2月下旬には小宮山監督以下、野球部員6人が台湾を訪問。台湾校友会とコミュニティを取ったほか、台湾プロ野球・味全の球場施設を見学した。また、台北市の日本人学校や桃園市の亀山小学校で生徒を対象とした野球教室を開催している。また、7月中旬にも台湾に3日間滞在し、現地で野球教室を複数回行った。1世紀以上継続される、早大と台湾の旧交を温めている。

 なお、同イベントの第二部(14時15分〜15時45分)ではジョージタウン大のジョルダン・サンド教授による基調講演「アジアを考える体験型歴史教育」と座談会が行われる。

 当日は入場無料にて、事前登録なしで入場ができる。ただし、消防法の規定により、場内が満席となった場合は、入場をやむなくお断りさせていただくことがある。

 問い合わせは下記まで。

早稲田大学台湾研究所
waseda.taiwan2017@gmail.com
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