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ドラ1は宗山塁、金丸夢斗に指名集中か 「実力が抜きん出ている」高評価が

 

今年の1位事前公表は広島のみ


ドラフト注目度No.1の宗山[写真=矢野寿明]


 10月24日に行われるドラフト会議。前日までに1位指名を公表したのは広島(明大・宗山塁)のみだった。

 昨秋のドラフトは広島(青学大・常廣羽也斗)、中日(ENEOS・度会隆輝)、西武(国学院大・武内夏暉)、ソフトバンク(国学院大・武内夏暉)の4球団が1位で指名する選手を事前に公表。常廣は広島と楽天が競合し、広島が当たりクジを引き当てた。度会は中日、DeNAロッテの3球団が指名してDeNAが交渉権を獲得。武内も西武、ソフトバンク、ヤクルトの3球団が競合して西武に微笑んだ。

「今年は事前公表が広島のみで腹の探り合いの様相になっていますが、宗山と金丸に1位指名が集中すると思います。宗山は即戦力の遊撃手、金丸は1年目から先発ローテーションに入る逸材として実力が抜きん出ている。複数球団による争奪戦を覚悟で指名する価値がある選手です」(スポーツ紙記者)

 宗山は21日の早大戦3回戦でマルチ安打をマークし、歴代8位タイの東京六大学リーグ通算116安打に到達。早大の遊撃手として活躍した鳥谷敬氏(元阪神、ロッテ)の115安打を上回った。通算安打に関しては1打席1打席を積み重ねてきた結果だという思いが強い。ドラフトに向けても地に足がついており、明大の主将としての責任感もある。チームを引っ張るキャプテンシーも大きな魅力だ。

大学生レベルを超越する左腕・金丸[写真=太田裕史]


 一方、アマチュア球界No.1左腕の金丸は4年春に腰を痛めた影響で、ラストシーズンの秋は救援登板に専念した。万全でない出力でもきっちり抑えるのが、金丸の凄みを示している。4年春、秋のリーグ戦を通じて計54イニングを投げて自責点ゼロ。たとえ得点圏にランナーがいても、ギアを上げて抑え込む投球ができている。

 10月22日に行われた関西学生リーグの関西学院大戦は登板予定がなかったが、「最後にこのチームで戦いたいという思いがあった。試合前に監督に『行かせてください』と言いました」と8回から志願登板。直球、スライダー、スプリットを駆使して三者凡退に抑えると笑顔を浮かべた。大学4年間の通算成績は49試合登板で20勝3敗、防御率0.83。1試合平均の三振奪取率は11.71と大学レベルを凌駕していた。

 宗山と金丸は球界を代表する選手に飛躍する可能性が十分にある。チームを変える力を持った両選手の指名権を獲得する球団は――。

写真=BBM
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