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【大学野球】「待つだけ」「楽しみ」青学大・西川史礁、佐々木泰、児玉悠紀が抱くドラフト直前の思い

 

ドラフト前日にリーグ4連覇


青学大・西川[中央]は日大1回戦で受けた死球により、9試合を欠場。優勝を決めた中大2回戦はサポートメンバーとしてベンチ入り。表彰式の際は仲間の活躍に笑顔を見せた[写真=BBM]


【10月23日】東都大学リーグ戦 第5週
青学大4-1中大(青学大2勝)

 ドラフト前日に、リーグ4連覇を決めた。青学大が4季連続16度目の東都大学リーグ制覇を、勝ち点5の完全優勝で飾った。

 青学大からは、3選手がプロ志望届を提出している。

 三番・三塁の主将・佐々木泰(4年・県岐阜商高)は1回裏に右二塁打を放つと、先制のホームを踏んだ。亜大1回戦(10月8日)で左手首に死球を受け、2試合を欠場していたが、中大1回戦で復帰。チームリーダーとして献身的な姿でけん引した。

 東都大学リーグ通算12本塁打。強肩強打のサードとして注目されている。

「やり切った。明日、待つだけ。この試合だけに集中してきましたので、明日に向けて、気持ちを切り替えていこうと思います」

 サウスポー・児玉悠紀(4年・日大三高)は優勝を決めた中大2回戦を、6回1失点で勝利投手となった。147キロ左腕は180センチから角度のあるボールを投げ込む。

「佐々木と同じで、待つだけです」

 西川史礁(4年・龍谷大平安高)は制服姿で歓喜のときを迎えた。日大1回戦で死球を受けると、右手人差指の第1関節にひびが入り、以降の9試合を欠場した。この日もサポートメンバーとして、ベンチでナインを鼓舞した。

 3月には井端弘和監督が指揮する侍ジャパントップチームに招集。欧州代表との強化試合で活躍し、ドラフト1位候補の立場を不動のものとした。3拍子そろった強肩強打外野手。ドラフトでは第1回入札が有力視されている。

「楽しみな気持ちが強いです。楽しみです」

 リーグ4連覇も、通過点にすぎない。青学大は昨年11月の明治神宮大会準優勝で「年間タイトル4冠」を目前で逃した。明治神宮出場を決めた主将・佐々木は「(秋日本一を決める舞台に)戻ってこられた感覚。挑戦権を得られたのはうれしく思います。長くても(優勝まで)3試合。万全の状態で3試合を勝ち切りたい」と力強く語った。

 チームのために動いてきた青学大3選手。10月24日は、自身の人生の分岐点である。周囲への感謝を胸に、運命のドラフトを迎える。

文=岡本朋祐
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