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第55回記念明治神宮野球大会

【神宮大会】2回戦の相手はV候補・青学大 「チャレンジャーとして投げたい」と意気込む福岡大・朝吹拓海

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7回1失点で初戦突破に貢献


福岡大の先発・朝吹は7回1失点の好投でチームを勝利へと導いた[写真=矢野寿明]


11月20日 神宮
【第55回記念明治神宮野球大会】
▼1回戦
福岡大7-2日体大

 第55回記念明治神宮野球大会が11月20日に開幕した。大学の部の初戦となった第3試合は、11年ぶり出場の福岡大(九州三連盟代表/福岡六大学)が日体大(関東五連盟第2代表/首都)を下して初戦突破を遂げた。

 150キロ右腕の福岡大・朝吹拓海(2年・神村学園高)が7回1失点で勝利投手となった。

「ストレートに強さもなく、思うようなボールではなかった。力みとかがあったかもしれない」と7安打を浴びたが、要所を締めた。

「チームの勝利のために投げ、1点に粘れたのは良かった。リーグ戦を通じて、走者を背負った場面から切り抜けるのが強みです」

 九番打者として2安打を放った。九州六大学リーグと、明治神宮大会出場をかけた九州代表決定戦を通じてDH制であり、投手は打席に立たない。「出場が決まってから練習しました。高校のときから、打撃は好きなのでワクワクしていました」と、3年夏以来の実戦も、高校通算5本塁打の打撃センスを披露した。

 高校3年夏は鹿児島大会1回戦敗退。鹿児島実との強豪対決を1対2、延長11回タイブレークで惜敗。朝吹は4回途中1失点で降板した。3年間で甲子園の土を踏めなかった悔しさと、後輩たちの活躍が大学での原動力となっている。

「1学年後輩が1年後、甲子園ベスト4まで登り詰めて、2学年後輩も春夏連続甲子園出場。自分も頑張ろう!! という思いになる」

 2回戦の相手は、今年6月の全日本大学選手権で2連覇を遂げた青学大だ。10月24日のドラフト会議で1位指名を受けた西川史礁(ロッテ)と佐々木泰(広島)を擁する。

「優勝候補なので、投げてみたいです。持ち味であるストレートがどこまで通用するか、チャレンジャーとして投げていきたいと思います」

 右の強打者2人を抑えれば、大きなアピールになる。2年生右腕は卒業後の進路志望を問われると「プロ野球に行きたい」と目標は明確だ。

「投げることが好き。野球が好き。投げたいボールを追い求め、球団を代表する投手になる」

 好きな投手はドジャース・山本由伸だ。

「トレーニングが珍しく、投球フォームもきれい。自分は170センチ、山本投手そこまで背丈がないのにも関わらず、MLBで通用している。学べるものは、たくさんあります」

 青学大との2回戦まで、中1日である。「連投とかも行けますので、チームが勝つために投げたい」。万全の調整をして、大一番を迎える。

文=岡本朋祐

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