盛会のうちに終了

全日本大学野球連盟監督会の第1日[1月21日]、約4時間の研修を終えると、懇親会が開かれた。最後は大産大・宮崎監督が三本締めで行い、盛会のうちに終了した[写真=BBM]
全日本大学野球連盟監督会が1月21日、横浜市内のホテルで行われ、全国27大学連盟から監督、助監督、コーチ169人が出席した。
午後1時30分から全体会がスタート。全日本大学野球連盟・本郷茂副会長、全日本大学野球連盟監督会・堀井哲也会長(慶大監督)が開会あいさつした。堀井会長は1期2年の任期を終え、この日、再任された。
事務局からは2025年の年間スケジュールについての説明があった。次に侍ジャパン大学代表・堀井哲也監督から昨年の国際大会である第43回プラハベースボールウイーク(優勝)と、第31回ハーレームベースボールウイーク(優勝)の結果報告。また、全日本大学野球連盟・小山克仁審判部長からは、ルール改正等で伴う各種の規則説明があった。
その後は全日本軟式野球連盟・吉岡大輔事務局長から「日本野球界の現状とすそ野を支える軟式野球」と題した講演。また、清水法律事務所・清水光弁護士が「指導者としてのスポーツマンシップ-大学野球のコンプライアンスと倫理の実践-」の講演があった。
約4時間の研修を終えると、同会場で懇親会が行われた。全国の大学野球界の指導者が年1回、親睦を図る貴重な場である。名刺交換が行われ、交流を深めた。手帳を手にしながら、オープン戦のマッチメークをする展開もある。歓談後には新任指導者の紹介があり、各指導者は壇上で初々しく抱負を述べた。
中締めは全日本大学野球連盟監督会・谷口英規副会長(上武大監督)が務めた。ここで粋な計らいがあった。谷口副会長は、3月末での退任が予定される大産大・宮崎正志監督を紹介。監督在任中の長年の功績を称えると、マイクを譲ったのである。
大産大野球部のホームページによると、宮崎監督は吹田高(大阪)から中京大へ進み、三塁手として、81年の明治神宮大会に出場した。卒業後は箕面東高監督、渋谷高コーチ、池田高監督を務め、90年からは大産大付高で監督を13年務めた。高校での指導を経て、2003年に大産大コーチに就任し、10年に監督に就任した。壇上では15年の監督生活への感謝を口にした一方で、学生と接した指導現場の難しさを述べると、全国から出席した指導者の前で激励の言葉を送った。そして、中締め。宮崎監督の音頭により、最後に全員で三本締めを行い、盛会のうちに終了した。