
2月16日のシート打撃で一塁を守った澤井。打球処理こそなかったが難なくこなした
内野グラウンドに背番号42の姿があった。沖縄・浦添で行われている
ヤクルトの一軍春季キャンプ。第4クール2日目の2月14日、外野手・
澤井廉がランダウンプレーの練習に参加。16、19日のシート打撃では外野手用グラブを着用し一塁守備に就いた。
「チャンスをもらえるのであれば(試合に)出たいので。積極的にファーストも守ろうと練習しています」
中京大からドラフト3位で入団、今季3年目を迎えた左投げ左打ちの外野手。新人年の23年にイースタン本塁打王に輝いた長距離砲だ。過去2年は一、二軍ともに外野出場のみだが、「チャンスはあるよ」という首脳陣の声もあり一塁守備に取り組んでいる。
15日の
広島との練習試合(浦添)では四番・左翼で先発し、2025年対外試合チーム第1号となる本塁打を記録。コンタクト率アップを目指し大幅改良した打撃フォームでいきなり最高の結果を残した。第一に狙うは本職である外野の1枠をつかみ取ることだが、まずは初の開幕一軍と一軍定着。一塁も守れるという価値が加われば、出場機会の増加も見えてくる。
打撃フォームの試行錯誤に頭をフル回転させる日々も、「疲れないですね。おもしろいです」とサラリ。殻を破りたい3年目のシーズン。攻守にチャレンジ続きの春季キャンプを過ごしている。
文=小林篤、写真=宮原和也