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【大学野球】早大が走塁面を強化 「機動破壊」をチームに落とし込んだ主将・小澤周平

 

「気の張った練習ができている」


早大の主将・小澤は充実のキャンプを過ごしている[写真=BBM]


 早大は沖縄・浦添で3月5日から19日まで春季キャンプを張っている。第115代主将の小澤周平(4年・健大高崎高)は11日、1週間のメニューを終えて、こう振り返った。

「過去2年、浦添キャンプを経験してきましたが、3回目で最も充実しています。内容のある、気の張った練習ができている。成果も出てきており、順調に進んでいます」

 前日、社会人野球の名門・日本生命とのオープン戦は、2対0で勝利した。

「ロースコアのゲームを勝てたのは良かった。力のある相手に対して、しっかり守ってゼロに抑え、少ないチャンスで得点できました。リーグ戦もロースコアの展開が予想されますので、良い経験ができたと思います」

 早大は昨年、9年ぶりの春秋連覇を遂げた。強打の三番・吉納翼(楽天)、四番・捕手の印出太一(三菱重工East)が抜けた。また、つなぎ役で好守の二塁手・梅村大和(日本生命)、遊撃手・山縣秀(日本ハム)が卒業。得点力アップが課題の現チームで、小澤主将が意識改革に着手した。走塁面の強化である。

 小澤は健大高崎高で3年間学んできた「機動破壊」を、チームに落とし込んだ。積極的に次の塁を狙う姿勢はもちろんのこと、その前提としたリード、スタート、スライディングなどの走塁技術も磨いた。「一番から九番まで、全員が意識づけをすることによって、相手にプレッシャーを与えることができる」。走者に気を取られれば、打者優位の状況へ持ち込める。動くだけが、機動力ではなく、ケースに応じた状況判断をたたき込んできた。

「一から始めて、目に見えてよくなっている。興味を持ってくれている。小澤先生ですか? そうですね……(苦笑)」

 投手陣は昨年、春秋連続ベストナインのエース右腕・伊藤樹(4年・仙台育英高)、左腕・宮城誇南(3年・浦和学院高)の先発陣に、救援陣も左腕・香西一希(3年・九州国際大付高)、安田虎汰郎(2年・日大三高)、抑えには152キロの変則右腕・田和廉(4年・早実)が控え、層が厚い。

 この春、リーグ3連覇がかかるが、主将・小澤は周囲の喧騒には惑わされない。

「自分たちの代で春にリーグ戦で優勝する。個人的には守備(二塁)が課題。大胆なプレーはいらないので、取れるアウトを確実に取る。浦添の球場は内野が土なので、うまくなるチャンス。基本をしっかりやっていきたい。チームとしても開幕までに、課題を一つひとつ、つぶしていきたいと思っています」

 小澤は気持ち良さそうに汗をぬぐった。打線では三番が予定され、攻守のキーマン。浦添キャンプの後は関西遠征、東海遠征を経て3月末、一回り大きくなって帰京する。

文=岡本朋祐
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