オフに改善したスイング

帝京大・池田は今季初の勝ち点奪取に貢献した[写真=大平明]
【5月18日】首都大学一部リーグ戦
帝京大4-0武蔵大(帝京大2勝1敗)
首都大学リーグ第8週1日目。リーグ戦も最終週を迎え、一部残留を争う帝京大は武蔵大と対戦。勝ったチームが勝ち点を奪う3回戦に臨んだ。この試合で先発マスクをかぶり、打っては追加点のタイムリーを放ったのが池田竜己(4年・宇部鴻城高)だ。
2回裏に主将・宮城塁(4年・桜ヶ丘高)の2点タイムリーで先制した帝京大は3回裏。無死一塁から三番・池田がストレートを引っ張り、ライトの左を破るタイムリー二塁打。追加点が欲しい場面で価値ある一打となった。「このところ体が開いてしまってあまり打てていなかったので、体を残してポイントを近くし、とにかく良いスイングで強く振ることを意識していました。右中間を抜けるとは思わなかったのですが、一塁ランナーがホームへ還ってこられたのでよかったです」。そのスイングはこのオフシーズンに改善してきたものだ。
「これからも上のレベルで野球を続けていくためには打力が必要だと感じていたので、この冬からパーソナルトレーナーにお願いし、トレーニングも含めて指導をしていただきました。フォームについてはどうしても上半身だけで振ってしまっていたので下半身から上半身へ連動したスイングができるように、左足の母指球(足の親指の付け根にあるふくらみの部分)で回るイメージで振るようにしています。そのおかげで打球も飛ぶようになりました」
その成果はリーグトップタイの2本塁打にも表れている。さらに、打点もこの日の1打点を加えて単独トップの11打点となった。
「積極的にどんどん振っていこう。打てるボールをスイングしていこうと思っているのが、チャンスでの好結果につながっていると思います」
捕手としても宮田率生(4年・和歌山商高)らをリードして相手打線を完封した。
「リードではピッチャーの良いところを引き出したいといつも考えています。今日の宮田はストレートが良かったので『真っすぐで押せるところは押していこう』と話し合っていました」
ストップに関しては練習を積み重ねてきた。
「昨年のエースの榮龍騰さん(東邦ガス)はワンバウンドのボールも多かったので、後ろへ逸らさないようにストップは練習してきました。冬になると、毎日、一箱半から二箱分はやっていたので自信がつきました」
貪欲に上を目指す姿勢
攻守に存在感を示した池田の活躍もあり、帝京大は4対0で武蔵大を下し、今季初の勝ち点を挙げている。
宇部鴻城高時代は2年秋の中国大会8強。3年夏は山口大会決勝まで勝ち進んだが、あと一歩で甲子園には手が届かなかった。
「高校時代は目立った選手じゃなかったのですが、帝京大に誘ってもらい『それまで出場したことがなかった全国大会に出てやろう』と思いました」
帝京大・唐澤良一監督は「1年時からバッティングが良く、コンタクト率が高い。チームで一番、勝負強い選手」と評価しており、帝京大では1年春からリーグ戦に出場。2年秋には指名打者で起用され、昨春からレギュラーの捕手。初めて規定打席に到達してリーグ優勝に貢献した。念願の全国大会にも出場。ベスト8に進出したが「出られたら満足できるかなと思っていたのですが、負けた時は悔しかったですし、何回でも出たいと思うようになりました」と振り返る。
秋季リーグでは初のベストナイン(捕手)を受賞。しかし、打率.270だったこともあり「3割を打ちたかったです」と話しており、貪欲に上を目指している。今季は打率(47打数13安打)と3割を目指せることもあり「今季こそは3割」と意気込む池田。チームについては「明日、勝って残留を決めたい」と宣言している。
第8週2日目に帝京大は城西大と対戦し、勝ったチームが残留。負けたチームは武蔵大の結果待ちとなるが、今季の首都大学リーグは優勝争いも含めて最後まで目が離せない展開となっている。
文=大平明