「目標は5戦全勝優勝」

法大・松下は2年連続での代表入り。昨年のハーレムベースボールウィーク決勝[対アメリカ]では、逆転2ランで優勝に貢献。勝負強さが持ち味の三塁手だ[写真=矢野寿明]
侍ジャパン大学代表メンバー26人が6月23日に決まった。21日から3日間、代表候補選考合宿が開催。紅白戦28イニングで「実戦力」が試された。昨年に続きチームを率いる堀井哲也監督(慶大監督)は、主将に法大・
松下歩叶(4年・桐蔭学園高)を指名。昨年のプラハベースボールウィーク(チェコ)、ハーレムベースボールウィーク(オランダ)で、ともに優勝に貢献した内野手にチームを託した。
大学日本代表チームは6月30日から神奈川県内で、5日間の直前合宿を開始。第45回日米大学選手権は7月8日に開幕し、全5戦(エスコンフィールドHOKKAIDOで2試合、HARD OFF ECO スタジアム新潟で2試合、神宮球場で1試合)が行われる。主将・松下は法大野球部を通じて、コメントを発表した。
――2年連続代表入りの感想。
松下 昨年に続いて代表に選んでいただき、素直にうれしいです。また、評価してくださった皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
――主将を任されることについて。
松下 非常に光栄に思います。大学代表の主将としての自覚と責任を持ち、チームを引っ張りたいです。
――昨年の経験者として合宿初日、練習を動かす「まとめ役」を任されたことについては。
松下 合宿初日ということで、コミュニケーションを大切に、合宿初参加の選手や下級生を中心に声をかけました。
――どんなチームをつくっていきたいか。日米大学選手権への目標は。
松下 目標は5戦全勝優勝です。能力の高い選手が集まっていて、チームが一つにまとまれば負けることはないと思うので、コミュニケーションの多いチームを作りたいです。そして、プレー以外の面でも大学代表としての自覚を持ち、責任のある行動ができるチームにしていきます。
――法政大学野球部の代表(主将)として、どんな姿を見せるのか。また、この経験を秋のリーグ戦へとなげていくか。
松下 全国の選手が集まる中でも、法政大学としてのプライドを持った立ち居振る舞いをしていきたいです。大会を通じてさまざまな経験をすることができると思うので、それをチームに還元し、秋には必ずリーグ戦優勝を果たします。
◎
堀井監督の腹は決まっていたようだ。合宿初日、練習を動かす「まとめ役」に、松下を指名した。振り返ると、昨年の合宿初日は早大・
印出太一(三菱重工East)であり、代表チームでも主将を任された。当初からリーダーシップを期待し、合宿3日間を経て、その期待は確信になったのである。

法大・松下[右端]は合宿初日に練習を動かす「まとめ役」を任された。HOSEIのユニフォームを着た松下はウォーミングアップから先頭に立って引っ張った[写真=矢野寿明]
法大・
大島公一監督によると、松下は侍ジャパン大学代表を主将としてけん引したい思いを持っていたという。法大でも絶対的リーダーとして存在感を発揮。常日頃からの学校・合宿生活、練習での姿勢はもちろん、言葉で発信する力もある。今春のリーグ戦は勝ち点2の4位で終えた。不動の四番・三塁として打率.315、2本塁打、7打点と引っ張ったが、2020年春以来のリーグ優勝はならなかった。
松下は6月30日の直前合宿から大会を通じて約2週間、チームを離れることになる。主将不在の間、副将の内山陽斗(4年・天理高)と藤森粋七丞(4年・青森山田高)以下、他の学生たちが成長するチャンスだ。「松下依存」からの脱却、V奪還への起爆剤となるはずだ。
文=岡本朋祐