週刊ベースボールONLINE

高校野球リポート

【高校野球】溝内建三さんを「偲ぶ会」 10項目の「部則」を胸に秘め一戦必勝で今夏に挑む法政二

 

学んだ「教育」を再認識


かつて法政二高を監督として指揮した、溝内建三さんを「偲ぶ会」が神奈川県川崎市内のホテルで行われた[写真=BBM]


 今年5月22日に亡くなった法政二高元監督・溝内建三さん(享年77)を偲ぶ会が7月5日、川崎市内のホテルで行われた。遺族、同校野球部OB関係者など約80人が参列した。

 溝内さんは法政二高、日体大で内野手としてプレー。大学卒業後は法政二高に奉職し、責任教師(部長)として1984年春、88年夏の甲子園を引率し、監督も歴任した。神奈川県高野連の役員としても運営に尽力してきた。

 祭壇には学校在職中の写真、新聞スクラップなど、思い出の品が並べられた。アルバムの中には、10項目の「部則」が収められていた。同校硬式野球部のお守りのような存在であり、在籍中、特に1年生は呪文のように唱えるのが日常だった。改めて読み返すと、人として生きていく上で必要なことばかりが記されている。参列した教え子たちは、溝内さんから学んだ「教育」を再認識する場となった。

溝内さんのアルバムの中には、法政二高硬式野球部が最も大事にする「部則」が収められていた[写真=BBM]


 母校を指揮する絹田史郎監督は82年夏の甲子園出場メンバー。生前の思い出を語った。

「まだ、亡くなられたのが信じられません。遺影を見ると、今にも話しかけてきそうな気がします。私たちの記憶に残る、たくさんのアドバイスをいただきました。高校野球の指導者としての立ち居振る舞いを、ゼロから教わりました。『法政二高の監督とはどうあるべきか』と。いつもたくさんのことを学ばせてもらいました。感謝の言葉しかありません」

 甲子園出場をかけた神奈川大会は7月7日に開幕する。ノーシードの法政二高は1回戦(同10日)で金沢総合高と対戦。勝てば第3シード・湘南工大付高との2回戦が控える。絹田監督にとっては、先輩へ恩返しの夏である。

「溝内先生に良い報告ができるように、生徒とともに全力を尽くし、一つでも多く勝ち上がりたいです。(5回戦で)第1シードの東海大相模高校に何とか挑戦するところを、天国から見ていただきたいと思います」

 会場内では伝統の校歌、応援歌が流れていた。法政二高が夏の甲子園に出場したのは88年(昭和63年)が最後。10項目の「部則」を胸に秘め、一戦必勝で相手校に挑んでいく。

文=岡本朋祐
週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング