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一軍復帰を目指す岡本和真 メジャー挑戦なら「複数球団の争奪戦」可能性が

 

巨人にとって大き過ぎる穴


一軍復帰を目指している岡本。四番がラインアップに加わればチームにとって大きい


 首位・阪神が独走している状況で、巨人ファンは何度も思ったのではないだろうか。「岡本和真がいれば――」。不動の四番が長期離脱した影響はあまりにも大きかった。

 想定外のアクシデントで戦列を離れたのは、5月6日の阪神戦(東京ドーム)。一塁守備の際に、走者と交錯して負傷交代。「左肘の靭帯損傷」と診断されてリハビリに打ち込んでいた。岡本の離脱後、6人を四番に起用したが固定できない状況が続いた。阿部慎之助監督は「和真の代わりはいないから、みんなでつなぐ意識を持ってやらない限りはどうしようもない」と胸中を吐露していた。昨年まで阪神で指揮をふるっていた野球評論家の岡田彰布氏は週刊ベースボールのコラムで、巨人の苦戦の原因について岡本の不在に言及している。

「阪神のオーナー付顧問という立場だけに、他球団のことに言及するのは、いかがなものかと思うが、監督経験者としての目線で今回は語ってみたいと思う。オレが思うに、最もギャップを感じたのが巨人である。やはり『四番』と『エース』の不在がモロに数字に出ている。岡本(岡本和真)がゲーム中のアクシデントで戦列を離脱した。以来、阿部(阿部慎之助)監督は岡本復帰までなんとかやり繰りを考えただろう。でもその穴はデカい。いやデカ過ぎた。正直、いまの先発オーダーの中で試合を激変させる一発を打てるバッターが見当たらない。阿部監督、さすがに頭が痛いだろう。それに勝ち先行を計算していた戸郷(戸郷翔征)の極度の不振。軸なき投手陣になってしまった」

8月3日に実戦復帰


 6月3日には訃報が発表された。巨人終身名誉監督の長嶋茂雄氏が、肺炎のため都内の病院で逝去。89歳だった。「四番・三塁」の系譜を継ぐ岡本は、「長嶋終身名誉監督の訃報を聞き悲しみで胸がいっぱいです。常に私たち選手の事を一番に考え、応援してくれていました。巨人への愛が誰よりも強く、野球に対する情熱を持った方でした。昨年、私が打撃で迷っている時期に、病室に呼んでいただき、直接指導していただきました。これからの野球人生において、忘れることのない大切な時間になりました。心よりご冥福をお祈りいたします」と追悼の意を表した。

 リハビリ期間を経て、8月3日のイースタン・ロッテ戦(Gタウン)で約3カ月ぶりに実戦復帰。初回二死二塁で適時二塁打を放つなど順調な回復ぶりをアピールした。だが、焦りは禁物だ。故障の再発を防ぐためにも打撃、守備で確認するべきことは多い。岡本のコンディションはメジャーのスカウトも注視している。村上宗隆(ヤクルト)が今オフにポスティングシステムを利用してメジャー挑戦の可能性が報じられているが、村上と打撃タイトルを毎年競い合ってきた長距離砲の岡本も米国球界の評価が高い。

長打力+守備に魅力


 2023年に開催されたWBCで侍ジャパンに選出され、全7試合に出場して打率.333、6安打、2本塁打、7打点と活躍。準々決勝・イタリア戦では左越え3ランを放つなど5打点をたたき出すと、決勝・米国戦では4回に左中間へ貴重な追加点となる一発を叩き込み、WBC制覇に大きく貢献した。

 メジャーの関係者は「岡本は長打力が大きな魅力だが、一塁と三塁の守備の水準が高いこともチームに大きなプラスアルファをもたらせる。メジャー挑戦を決断した場合は、複数球団の争奪戦になることは間違いないでしょう」と高い評価を口にする。

 オフの去就が注目されるだが、今はシーズン中の復帰に全神経を注いでいる。岡本が入った打線は相手バッテリーに与える重圧がガラッと変わることは間違いない。逆転優勝への道は険しいが、希望は捨てない。また、CSに進出すれば短期決戦で下克上の可能性が出てくる。昨年は4年ぶりのリーグ優勝を飾ったが、CSファイナルステージで3位のDeNAに敗れた苦い経験がある。シーズン終盤の勝負所に向け、岡本の打棒爆発に期待したい。

写真=BBM
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