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【大学野球】全早稲田戦レセプションパーティーが開催

 

真剣勝負を繰り広げる場


早大・小宮山監督は出席者の前で学生たちを叱咤激励した[写真=矢野寿明]


【全早稲田戦レセプションパーティー】
8月8日 舞子高原ホテル

 8月9日、ベーマガスタジアム(大原運動公園)で「全早稲田戦」が開催。早大の現役学生と早大から社会人企業チームへと進んだOBで編成された「稲門倶楽部」が真剣勝負を繰り広げる場だ。

 一昨年、昨年に続き、3度目の開催で、過去の対戦成績は1勝1敗(23年は稲門倶楽部が21対2で勝利、24年は早大が9対3で勝利)。8月28日に都市対抗野球大会が開幕するが、厳しい予選を勝ち上がった代表チームの選手も、新潟・南魚沼市に駆けつけた。「一球入魂」の精神を先輩から後輩へと伝承される一戦を翌日に控え、同8日に南魚沼市内の舞子高原ホテルでレセプションパーティーが開かれた。

 早大の野球部関係者、同OBの社会人選手・コーチ・副部長のほか、林茂男南魚沼市長、早稲田大学校友会新潟県支部、早稲田大学野球部OB会(稲門倶楽部)が出席した。

 早大・日野愛郎部長は今合宿の中盤までを終えた周囲への感謝と、成果について語った。

「今年のキャンプの一つの物事の進め方として、日々ごとにテーマを設定しているのが見受けられました。1日目は『声』、2日目は『一を大切にする』。良い心がけだなと思いました。全日本大学選手権では準々決勝敗退。普段とは違う環境で試合をしなければいけない中で、思うようなプレーができなかった。これだけ練習をして、リーグ戦ではミスが出なかった守りに綻びが出た。野球の難しさ、奥深さを通じて、チームとしての課題が見つかりました。それを乗り越えるために取り組んでいる。学びを得て、その実践が行われている。環境を整えていただき、感謝しかありません」

 日野部長の言葉を受ける形で、早大・小宮山悟監督は学生たちに叱咤激励の言葉を送った。

「キャンプに際してご尽力いただいた方々、素晴らしい環境を提供いただき、ありがとうございます。おかげで3連覇を達成できた、そういう状況であります。ただ、日野先生は優しいので野球の難しさと言っていましたが、鍛え方が足りないんです。エラーをしないように努力すれば、エラーしない。気が抜けているからエラーが出る。常々、学生には、かなり厳しい注文をつけていますけど、できもしないことは要求していないので、できることをしっかりやってもらいたい。今までできていたことが、試合になるとできない。その理由が分からないんです。なので『鍛えるよ』ということを伝えて南魚沼に来ました。まだ、カミナリは落としていませんので、明日以降、気の抜けたようなことがあれば、徹底的に指導したいと思います。彼らは秋、早慶戦を終えて、神宮球場のスタンドと一緒に『早稲田の栄光』を歌えるように、そんなチームにしたいと思います。南魚沼のほうからも早慶戦に足を運んでいただいて、彼らの活躍ぶりを目に焼きつけていただきたい。その前段階として、ベーマガスタジアムで泥にまみれて、ボールを追いかけている彼らの姿を見ていただきたいと思います。人間というのは、鍛えれば鍛えるだけうまくなるはずなので、学生諸君は覚悟してください。明日は遠路はるばる、OBが参加してくださっていますけど、何か一つでも、同じ早稲田のOBとして後輩たちに良いことを伝えていただきたい、と。学生たちはそのOBから得たものを、自分の野球生活に生かせるように、しっかり頭にたたき込んでほしい。明日は天気が持つか心配ですが、何とか、土砂降りでもやりたいと思います。よろしくお願いいたします」

 社会人関係者は抱負を述べた。下記である。

「何とか良いゲームをして、後輩たちに、得られるものを残して、(東京に)帰ってきたい」
(鷺宮製作所・八木茂ヘッドコーチ)

稲門倶楽部の出場メンバーがあいさつ。都市対抗を控えた東京ガスからは4人が参加する。左から芦川副部長、小野田、中川、加藤[写真=矢野寿明]


「(東京ガスの)3選手はこの試合に向けてではないですが、(都市対抗に向けて)絶好調の状態でゲームに入っていきますので、明日の活躍を期待しています。秋にはリーグ4連覇を遂げ、連盟結成100周年の記念の年を飾っていただき、(同級生の)小宮山監督を胴上げしてほしいです。合宿も半ばで厳しい練習が続いていると思いますが、課題を克服して、実りのあるキャンプにしていただきたいと思います」(東京ガス・芦川敦彦副部長)

「(早大出身で)社会人最年長となりました。現役学生に何かを残してほしいと言われていますが私自身、現役選手と対戦することで、刺激になるものがある。明日は全力でぶつかっていきます」(東京ガス・小野田俊介)

「2年前に全早稲田戦に出場させていただき、勝つことができましたが、昨年は負けました。胸を借りるつもりで、リーグ3連覇を遂げたチームに精一杯、ぶつかっていきたいと思います」(東京ガス・加藤雅樹)

「先ほど、日野部長から『一を大切にする』というお話がありましたが、東京ガスでも1打席目、1プレー目を大切にしています。後輩に何かいいものを残していきたいです」(東京ガス・中川卓也)

「昨年は圧倒されましたので、先輩の意地を見せて頑張りたい」(JFE東日本・中澤彰太)

「Honda勢は3年連続で全早稲田戦に参加させていただいております。昨年は大敗でしたので、明日は勝てるようにしたい」(Honda・檜村篤史)

「後輩たちに良いプレーを見せて、お手本となれるようにしたい」(Honda・岩本久重)

「私自身4年時(2023年)に手術をしまして、時間がかかり、初めての全早稲田戦となります。今日が復帰登板でした。プレーで見せることはできないかもしれませんが、初の全早稲田戦をしっかり戦いたいと思います」(エイジェック・伊藤大征)

「(2023年の)現役のときの全早稲田戦は、苦い思い出として残っています。OBチームとして、リーグ3連覇中の現役学生と対戦するにあたり、一球入魂の精神で挑んでいきます」(エイジェック・島川叶夢)

「昨年は現役学生として社会人に勝たせていただきましたので、今年は社会人として現役学生に圧倒したい。(早大、JR東日本を通じての先輩の)小藤(翼)さんがコンディション不良により欠場なので、その分、自分が頑張りたいと思います」(JR東日本・栗田勇雅)

「昨年に続き、2度目の参加ですが、(所属チームは)まだまだ発展途上の弱小チーム。OBの先輩、後輩から謙虚に学ぶ姿勢を見せて、全力プレーをしていきたいと思います」(茨城トヨペット・板谷竜太)

早大・小澤主将は「全早稲田戦」への決意を述べた[写真=矢野寿明]


 現役部員を代表して早大の主将・小澤周平(4年・健大高崎高)はあいさつ。冒頭で「素晴らしい環境でキャンプをさせていただいていることに感謝しています」と頭を下げた。そして、全早稲田戦に向けては「たくさんのアドバイスをいただきたいと思います。ただ試合には必ず勝って、リーグ4連覇に向けて好発進をしていければと思います」と決意を語った。

稲門倶楽部・関口会長はOBへ激励の言葉を送った[写真=矢野寿明]


 パーティーの閉会の挨拶は稲門倶楽部・関口一行会長が務めた。関係各位に感謝の言葉を述べた後、全早稲田戦に言及した。

「昨年の全早稲田戦はOB(稲門倶楽部)が大敗をしました。小宮山監督はパーティー冒頭の学生にゲキを飛ばしていましたが、私はOBの皆さんにもゲキを飛ばしたいと思います。『稲門倶楽部』の名の下で試合をする以上、不甲斐ない試合は許されません。この夏は。都市対抗予選で経験してきた厳しい野球を見せてください。それが学生の励みになり、このキャンプを乗り切る力になるわけです。全早稲田戦後には少年・少女を対象とした野球教室を開催しますが、子どもたちが将来的に『早稲田大学に入学して野球をやりたい』と思えるような素晴らしい試合を展開することを期待します」

 早大は今秋、大学として史上2度目、東京六大学リーグ史上7度目の4連覇がかかる。現役学生にとっては、アマチュア最高峰・社会人のレベルに接する貴重な機会となる。

文=岡本朋祐
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