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【U-18W杯】「平和の礎」を訪れた日本代表、アメリカ代表 沖縄の地で大会が開かれる意義

 

帽子に名前を書き込んで


U-18W杯のメーン会場である沖縄セルラースタジアム那覇[写真=上野弘明]


【第32回 WBSC U-18 野球ワールドカップ】

 18歳以下の世界一を決めるU-18W杯が9月5日、沖縄で開幕した。日本で開催されるのは2015年(大阪、兵庫)以来、10年ぶりだ。

 今年は戦後80年。熱戦を前にして、出場選手は大会開催の意義について学ぶ場があった。

 日本代表チームは3日に沖縄県営平和祈念公園を訪れた。戦後50年の1995年に建設された「平和の礎(いしじ)」には国籍や軍人、民間人の区別なく、沖縄戦などで亡くなられた20万人余、すべての人々の名前が刻まれている。

 戦時中、同年代が沖縄で戦い、多くの若者が命を落とした。選手たちは過去の歴史を目の当たりにし、平和の尊さをあらためて感じた。

 2日にはアメリカ代表が「平和の礎(いしじ)」を訪れた。チーム関係者によると、監督が選手たちにこう話したという。

「ここに名前がある人は、国のために亡くなった。誰でもいいから、その人の名前を帽子に書いて、この大会はその人のために必死にプレーしなさい」

 アメリカの選手たちは、それぞれが帽子に名前を書き込み、決意を新たにしたという。

 昭和、平成、令和と時が流れているが、戦争の悲惨さを後世に伝える活動は重要だ。

 そして、勝敗を競い合うのと同時に、白球を通じて海外の人たちとの交流こそ、国際大会の醍醐味。今回の平和学習を経て、明らかに、心が変わった。沖縄の地で大会が開かれる意義を理解した。何の不自由なく、野球ができる喜び。出場選手は14日の閉幕まで、魂を込め、1プレーに「感謝」を体現していく。
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