2季連続での大役

早大・小澤主将が選手宣誓の大役を務めた[写真=矢野寿明]
東京六大学秋季リーグ戦が9月13日に開幕。今年は1925年秋の連盟結成から100年の節目である。選手宣誓は早大・
小澤周平主将(4年・健大高崎高)。早大は昨春から今春にかけてリーグ3連覇中である。春の開会式に続く2季連続での大役となったが、終始、落ち着いており、一言一句を丁寧に発した。
「宣誓。
我々、東京六大学野球選手一同は、百年の歴史を胸に、この舞台に立てることを誇りに思います。
夏の鍛錬を経て、その成果をここに示し、六大学野球の伝統を次世代へとつなぐため、最後の一球まで全力を尽くします。
先人たちが積み重ねてきた100年は、仲間とともに挑み、成長し続けた証です。我々もまた、その系譜に連なる者として、この秋を誇り高き集大成の場といたします。
100年の歩みを結び、新たな100年を切り拓くために──東京六大学野球の名を胸に、一投一打に魂を込め、正々堂々と戦い抜くことを、ここに誓います」
早大はこの秋、大学史上2度目の4連覇に挑戦する(過去にリーグ通算6度)。開会式直後の東大1回戦を、苦しみながらも先勝(6対3)した。
小宮山悟監督は試合後に言った。
「4連覇がかかった初戦、必要以上にプレッシャーをかけました。思いどおりにいかなかったですが、明日以降、目の前が拓けた。本来の力を発揮してくれると思う」
さらに、こう続けた。
「4連覇に挑むのは、なかなかできないこと。過去を見ても数チームしかない。彼らの財産になる。監督の仕事は、余計なことをしない」
小宮山監督は2019年1月1日の就任以来、学生たちに「自覚」と「自律」を求めてきた。
まずは、1901年創部である早稲田大学野球部の一員であることの「責任」と「覚悟」。また、指導者からの指示待ちではなく、学生が自らで考え、実践する「行動力」を要求してきた。
開幕2日前に行われた11日の連盟主催の懇親会で、小宮山監督は壇上で「最終週の早慶戦で、チーム小澤を完成形にする。どのようなチームになっているか楽しみ」と語っていた。「余計なことをしない」という言葉の裏には、学生への絶大な信頼感があるはず。秋のシーズンは始まったばかり。小澤主将が選手宣誓で言った「誇り高き集大成の場」にする。
文=岡本朋祐