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【社会人野球】アジア選手権2大会連続21度目Vの侍ジャパン社会人 最終到達点は来年アジア競技大会での金メダル

 

ファミリーのような集団


侍ジャパン社会人代表を率いた川口監督は金メダルを手に笑顔を見せた[写真=BBM]


【第31回 BFA アジア選手権】

 侍ジャパン社会人日本代表は9月28日、第31回 BFA アジア選手権(中国)の決勝で台湾に11対0で勝利し、2大会連続21度目の優勝を遂げた。チームは30日に帰国。金メダルを手にしたメンバーが取材に応じた。

 社会人野球を統括する日本野球連盟(JABA)は毎年12月、アジアウインターベースボールリーグ(台湾)に、JABA選抜チームを送り込んでいる。海外での武者修行の場。2017年から定例化し、若手で編成されるNPB選抜、地元・台湾のCPBL選抜と一流レベルとの実戦経験を積める。侍ジャパン社会人代表を選出する上での、セレクションの位置付けでもあった。

 JABA選抜を率い、2023年10月からは侍ジャパン社会人代表を指揮する川口朋保監督は言う。

「今大会で活躍した遊撃手の添田(添田真海、日本通運)、外野手の網谷(網谷圭将、元中日、ヤマハ)、右投手の近藤(近藤壱来、JR四国、元四国IL・香川)、捕手の辻本(辻本勇樹、NTT西日本)といずれもアジアウインターリーグの経験者。彼らの性格、取り組みをずっと見てきた上での今回のメンバー選出です。私にとっては、過去のキャリアは関係なく、日本一のメンバーを編成するにあたり、結果的にその顔ぶれが元プロ、元独立リーグになっただけです」

 彼らが国際舞台で成果を収めたことが、今大会の最大の収穫だという。

「アジアウインターリーグを経験し、代表になるという形、仕組みづくりが定置しました。(侍ジャパン社会人代表前監督の)石井さん(章夫)から受け継いできたものであり、良い流れになっていると思います」

 今大会は初の招集選手が多く、場数を踏ませるのが強化の一環だった。選手育成と並行して、貪欲に結果も追い求めてきたのである。

「(6試合で6失点と)大会を通じて、守備力の高さを示すことができました。韓国とのスーパーラウンドは無得点(0対1)に抑えられましたが、それ以外の5試合は、打線は活発でした。一番・熊田(熊田任洋、トヨタ自動車)、二番・添田、三番・網谷、四番・逢澤(逢澤峻介、トヨタ自動車)までは150キロ超のストレートに対応できる。強い真っすぐに対応できる打力が必要。点を取ることは永遠の課題です」

選手、指導者、スタッフが一堂に会しての集合写真。「ファミリー」のような集団だった[写真=BBM]


 川口ジャパン。あくまでも最終到達点は、来年のアジア競技大会での金メダルだ。

「これから、今日から準備していかないといけない。台湾、韓国、中国とも二段階、三段階レベルの高いチームを派遣してくる。日本としては、社会人野球の層の厚さ、チーム力を上げるコツを、選手たちも分かってきている」

 明大の後輩であるトヨタ自動車・逢澤を主将に据え、全幅の信頼を置いている。川口監督は今回の優勝に際して、改めて感謝を示した。

「まずは、ホッとした。大会では結果を残さないといけない。選手のおかげ。スタッフのおかげ。関係者の皆さんのおかげです」

 羽田空港内に設けられた取材スペースに集まった24人。集合写真の撮影後、チームは解散した。社会人代表は毎回、ファミリーのような集団だ。いつまでも別れを惜しんでいた。

文=岡本朋祐
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