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【高校野球】継続試合の末、横浜に4連敗の東海大相模「この冬、皆で必死にやって、夏はやり返す気持ちで」

 

無念の「水入り」


10月4日の準決勝は、雨天によるグランドコンディション不良により、7回裏無死一塁の場面で中断。36分後、江崎英俊球審が「継続試合」をコールした[写真=田中慎一郎]


【10月5日】
秋季神奈川県大会準決勝
横浜高11-6東海大相模高

 明らかな追い上げムードだった。東海大相模高は1対6の5回裏に1点をかえすと、6回裏には相手のミスにも乗じて3得点を挙げた。この回に横浜高の先発のエース・織田翔希(2年)を降板させ(右翼の守備へ)、押せ押せムードである。しかしながら、試合開始後から雨脚が次第に強まっていた。

 7回裏は先頭の才田凱斗(2年)が中前打で出塁。しかし、二番・秋山聖弥(2年)が1ボールとなった場面で、審判団が両校の選手をベンチへと引き揚げさせた。36分待ったものの、グラウンド状態が悪く、試合続行は不可能となった。16時30分、球審が本塁付近で「継続試合」を告げた。翌日に仕切り直しである。東海大相模高としてはここで畳みかけたかったが、無念の「水入り」となった。

継続試合は10月5日、13時から再開された[写真=田中慎一郎]


 一夜が明けた10月5日の13時に再開。東海大相模高は集中力を発揮した。二番・秋山が犠打できっちり送ると、三番・安嶋浬久(2年)は意表を突くセーフティーバント。横浜高の三番手の左腕・小林鉄三郎(1年)の送球がやや逸れ、打者走者と横浜高の一塁手・小野舜友(2年)が交錯した。結果的にセーフとなり、二走・才田はこの間に判断良く、ヘッドスライディングで生還した。6対6。次打者の松崎大和(1年)が放った鋭い打球は二直で、飛び出した一塁走者がアウトとなってしまい、無念の併殺。結果的にここで、東海大相模高の流れが止まった。

継続試合は試合時間49分。東海大相模高は3時間42分の熱戦の末に敗退し、三塁ベンチで悔しさをにじませた[写真=田中慎一郎]


 追いつかれた8回表、横浜高は主将・小野の適時打で勝ち越すと、なおも二死満塁から四番・江坂佳史(2年)のグランドスラムで5点のリードを奪い、完全に主導権を握った。東海大相模高は残す2イニングを無得点で、6対11で敗退した。これで来春のセンバツ出場が絶望的となった。才田は49分の継続試合後、ライバルとの対戦をこう振り返った。

「横浜に勝てなかった現状を受け止めて、上回れなかった課題をどう克服していくか……。横浜も(この秋を)未完成で迎えたと思うのですが、そのチーム状態でもこの結果なので……。自分たちは個々のレベルも上げないといけないですが、この冬、皆で必死にやって、夏はやり返す気持ちでやります」

 この1年、東海大相模高は昨秋の決勝、今春の決勝、夏の決勝、秋の準決勝と県大会で4連敗を喫した。悔しさは相当のはずだが、攻撃陣はアグレッシブなプレーでインパクトを残した。三渡琢真(2年)と小関悠斗(2年)の左腕2人がこの一冬で成長すれば十分、勝負できる。「黄金カード」と言われる両校の直接対決。4日は6500人の大観衆が、球場に詰めかけた。タテジマのプライドにかけ、東海大相模高がこのまま終わるはずはない。

文=岡本朋祐
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