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【首都大学リポート】筑波大野手初の快挙となるか!? 俊足巧打のドラフト候補・岡城快生

 

8月に右足首を捻挫


プロ志望届を提出した筑波大・岡城は俊足巧打の外野手である[写真=大平明]


【10月5日】首都大学一部リーグ戦
筑波大6-3日体大(1勝1敗)

 首都大学リーグ第5週2日目。前週を終えた時点で勝ち点2を挙げて首位に立った筑波大。そのチームを主力として引っ張っているのがドラフト候補にも名を連ねる三番・中堅手の岡城快生(4年・岡山一宮高)だ。

 昨冬の侍ジャパン大学代表合宿では50メートル走で1位となる5秒82を計測するなど、抜群の身体能力で注目されている。成長を見てきた川村卓監督は「盗塁ができる足がありますし、守備範囲が広く肩が強い。体はまだ細いところがありますから伸びしろもあるので、NPBに入れてもらえて環境に慣れていけば、3年後には素晴らしい選手になるんじゃないかと思います」と期待をかけている。

 しかし、今シーズンの開幕をあと1カ月後に控えた8月、スライディングの際に右足首を捻挫。全治2カ月の診断を受けた。それでも「毎日、電気や超音波を使った治療でトレーナーとリハビリをしながら、筋トレや体幹のトレーニングをやってすぐに体を元の状態に戻せるようにしてきました」と岡城。筑波大の医療スタッフの協力もあり、驚異的な回復を見せて9月の帝京大との開幕戦では六番・指名打者でスタメン出場を果たした。

「バッティング練習を始めたのは開幕の3日前。ピッチャーのボールを見ることができたのは1度だけでした」というが、いきなり1打席目にヒットを放つと盗塁も2つ。翌日の帝京大2回戦ではタイムリーも記録した。

「開幕戦ではチャンスで凡退していたので、こういう場面で一本と思っていました」
その後もヒットを打ち続け、第3週の帝京大3回戦からはセンターの守備に復帰し、バットでは3安打の猛打賞。第4週の武蔵大1回戦ではレフトへホームランも打ち込んだ。

 ただ、「良いアピールができました」と話す一方で「ホームランが出るときはスイングが大きくなっていることが多いので、この一週間で調整してきました」と振り返る。遅い球をセンター方向へ打ち返す練習を繰り返し、「シーズンに入った頃はケガの影響で練習量が確保できなかったのですが、やっと今になってしっかりと振り込めるようになってきました」と、前日の日体大1回戦では3打席目に狙い通りの右中間へヒットを放つなど2安打。「三番を任されていますし、もっと打率を残したい」と話すが打率.367(30打数11安打)と立派な数字を誇っていた。

チームのために戦う姿


 この日の日体大2回戦は第2打席にショート強襲のヒットで一塁へ進むと、次打者の初球から3球連続で盗塁を試みた。

 すべて打者が打ってでたために盗塁はならなかったが「走塁の練習が不足していて盗塁の感覚も戻っておらず、一歩を踏み出せないところがあったのですが、今日は良いスタートが切れたのでこれから増やしていきたい」と積極的な走塁を見る機会も多くなるだろう。
第3打席は快音を響かせるも、相手ショートが横っ飛びでライナーをキャッチする好捕で、結局、ヒットは1本に終わったが高打率をキープしている。

 試合は1回表に1点を先制された筑波大だが、その直後に米田友(4年・明豊高)のタイムリーなどで逆転。2回裏にも米田が犠飛を打ち上げるなど追加点を挙げていくと、守っては4回途中からマウンドに上がった小林理瑛(2年・県相模原高)が最後まで投げ切って6対3で勝利。対戦成績を1勝1敗のタイにした。

 来週は勝ち点を懸けて土曜日に武蔵大、日曜日に日体大と3回戦を戦うことになり「来週はかなり大事な試合になるので勝ち切りたい」と岡城。高校に入ってから優勝は経験していないこともあり「今季は首位打者とベストナインを目標にしていましたが、自分の成績は二の次にして、チームのために貢献したい。リーグ制覇をして、関東大会に出場したいです」と目標を語った。

 10月23日のドラフトも迫ってきているが「プロを意識してやるのではなく、いつも通り。チームのために戦っている姿をスカウトの方々にも見てもらいたいと思います」と語っている。筑波大の野手が社会人などを経ずにドラフトで指名されて直接、NPB入りしたことはこれまでになく(西本和美選手は1981年に筑波大からドラフト外で巨人に入団)、もしドラフトで指名されることとなれば、大学としても初めての快挙となる。リーグ優勝とプロへの道を切り開くためにも、大事なリーグ終盤で実力を発揮したい。

文=大平明
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