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日本球界復帰の前田健太が争奪戦か 「日本で復活できる」高評価が

 

メジャー通算68勝をマーク


タイガースなどでプレーした今季も成績を残せなかったが、日本球界で復活できるか[写真=Getty Images]


 今オフに去就が注目される大物選手が、アメリカから日本球界に復帰する前田健太だ。アメリカで通算10年間プレーし、219試合登板で68勝56敗6セーブ9ホールドをマーク。日米通算200勝に残り35勝に迫り、日本のファンの前で達成したいという思いがあったため、国内復帰を決断した。

 タイガースに移籍したのが2023年オフ。昨年は先発で期待されたが2勝5敗で防御率7.26と安定感を欠き、7月中旬にリリーフに配置転換された。「自分の成績がふがいないと言うか、自分が良いピッチングができていないという結果が招いたと思う。何とか結果を出して良い状態に戻して、また先発に戻れるように一生懸命努力していくしかないかなと思っている」。ロングリリーバーとして6試合に登板して5イニングを3度任された。「シチュエーションはあまり関係ないと思う。どれだけ自分の感覚や持っているボールだったりを良くしていくかということが大事。マウンドに上がればバッターを抑え、チームが勝てるように投げていくだけなので、その中で良い結果を残して良い感覚を戻せるように投げていきたい」と課題を持ちながら、登板に臨んでいた。

 復活を期した今年は開幕から中継ぎで起用され、7試合登板で防御率7.88と結果を残せず、5月にキャリア初のマイナー降格を経験。タイガースを自由契約になると、カブスやヤンキースのマイナー傘下を渡り歩いたがメジャー昇格は叶わなかった。ただ、肩や肘に問題を抱えているわけではない。広島OBは「先発のコマ不足に悩んでいる球団は多いし、獲得を検討するでしょう。コンディションが万全なら日本で復活できる。まだまだ勝てますよ」と期待を込める。

ポスティングでドジャースへ


 広島のエースとして活躍し、ポスティングシステムを利用して15年オフにメジャー挑戦した際、ドジャースと異例の契約を結んだことが話題を呼んだ。日本人選手で当時最長の8年契約を結んだが、基本給を抑えてインセンティブが多い契約内容だった。MRI検査の結果、アメリカの専門医が黄信号を出したからだ。

 ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長は「検査でああいうことがなかったら、もっと高額(の基本給)で契約していただろう。通常、われわれがMLBのFA選手と契約するときは、(その前に在籍していた球団から)メディカルのファイルを手にできる。数年間どんな治療を受けてきたかとかね。だが健太とサインしたときは、(日本の)医師から一行『KENTA IS DOING WELL(大丈夫だろう)』だけ。そこでクリエイティブに、ケガなく投げ続けられたら、それに報いる形にした」と語っている。

「見返してやればいいと考えた」


 前田は菅野智之(現オリオールズ)と週刊ベースボールの企画で21年1月に対談した際、以下のように語っている。

「俺の場合はドジャースに行くとき、メディカルチェックで引っかかって、正直、良い条件ではなくて、日本にとどまる選択肢もあったんだけど。最悪の状況を想像したんだよね。例えば、2〜3年契約を結んでメジャーに行ったとして、最悪の想定はまったく結果が残せないこと。一方で、カープに残ってプレーした場合はどうか。メジャーをきっぱりあきらめることができたならいいんだけど、『やっぱり行っておけば良かったな』と少しでも思うことがあったとしたら、メジャーで結果が残せないことよりも最悪な選択なのではないか、一生消えない後悔なのではないか、と。逆に、メジャーに行って失敗して数年後に日本に帰ってきたとしても、それは自分の実力だから、『行かなきゃよかった』とはならないと思えた。逆に、『行っとけばよかった』は取り返しがつかない。その2つの最悪を想像したときに、アメリカに行って、何とか結果を残して、最悪の想定を覆してやろうと。条件は良くないけど、見返してやればいいと考えた」

「周りの人から契約についていろいろ言われるけど、行かなきゃよかったとは1ミリも思ったことはないし、行ってよかったしかない。これは俺の考えだけど、『行かなきゃよかった』は行った当人は絶対に思わないんじゃないかな? 本人たちはあの舞台を経験して、いろいろなことを学んで、プラスにとらえていると思う」

 菅野は36歳のシーズンを迎えた今年にメジャー挑戦し、オリオールズで10勝をマークした。前田が来季に日本球界でどのようなパフォーマンスを見せてくれるか、楽しみだ。

写真=BBM
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