10回裏もマウンドへ

120球を投げた中西を安藤監督もねぎらった[写真=菅井真凜]
東都大学リーグ戦第5週
亜大1-0青学大(亜大1勝)
(延長10回)
エースらしい圧巻の投球を見せつけた。10月21日に東都大学野球秋季一部リーグ第5週青学大対亜大1回戦が行われた。この試合で青学大の先発を任されたのはエース・
中西聖輝(4年・智弁和歌山高)。右肘の炎症の影響で、9月24日の中大1回戦以来、約1カ月ぶりの登板となった。
2回には二死から二塁打と四球で一、二塁のピンチを背負うも、八番・
前嶋藍(3年・横浜隼人高)を見逃し三振に切って取り、得点を与えなかった。中盤6回にも、一番・山里宝(3年・神戸国際大付高)に四球を許すと、捕手の失策により一死三塁と先制のピンチをつくる。それでも、三番・逢澤杏哉(3年・英明高)を三ゴロ、四番・上原口凌佑(3年・小林西高)を一ゴロに打ち取る粘りの投球を披露。スコアボードに0を並べ続け、9回まで被安打2、9奪三振無失点とエースの意地を見せた。
両チームともに0対0で迎えた延長タイブレーク10回裏も、中西はマウンドに登った。しかし、タイブレークの走者と死球で一死満塁のピンチを背負うと、七番・伊藤健へ中安打を許してサヨナラ負け。120球の熱投も、勝利にはあと一歩届かなかった。
試合後の会見には治療のため姿を現さなかったが、安藤寧則監督は「(右肘の状態を)慎重に確認しながら、自信を持って送り出した」と強調。中西の投球について、安藤監督は「よく投げたと思います。(前回登板から)2カード空いて普通は難しいと思うんですが、ゲームをつくってくれた」と一人でマウンドを守り抜いた右腕をねぎらった。
23日にはドラフト会議が控えている。0対1と惜敗したが、復帰登板でも、非常に完成度の高い投球を見せつけた中西。1位指名も有力視され、即戦力としての期待が高い青学のエース右腕の評価は揺るがないはずだ。
文=多田まりや