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2025日本シリーズ

日本Sでいぶし銀の活躍を見せる阪神・島田海吏“ゲームチェンジャー”としてラッキーボーイになる予感

 

献身的なプレースタイル


阪神・島田は8回裏二死一塁から右前打。ソフトバンク・松本のストレートをとらえた[写真=毛受亮介]


 ゲームチェンジャー。阪神の背番号53・島田海吏はソフトバンクとの日本シリーズで、いぶし銀の活躍を見せている。

 熊本・九州学院高では坂井宏安監督(当時)の下で人間としての基礎、野球の基礎・基本を学んだ。上武大では谷口英規監督の下で人間としての幅を広げ、野球の奥深さ、厳しさがたたき込まれた。

 大学3、4年時に大学日本代表でプレー。かつてこう語っていた。「自分のできることを出していくことだけです」。中学時代に「桐生祥秀に勝った男」として騒がれた脚力を前面に、リードオフマンとして世界舞台で躍動した。

 ドラフト4位で阪神した入団1年目の18年にはU-23ワールドカップ(コロンビア)で二番・中堅手として、銀メダル獲得に貢献。決して背伸びすることなく、自らの役割に徹する姿勢はチームに欠かせない存在だった。

 今季でプロ8年目。2月に29歳となったが、献身的なプレースタイルは変わらない。

 敵地・みずほPayPayでの第1戦は六番・左翼で先発出場。2回裏一死からの第1打席の初球にセーフティーバントを試み(結果三ゴロ)、自ら積極的に動くパフォーマンスで早速、持ち味を披露。先頭打者だった5回表の第2打席では脚力を生かした二塁内野安打、さらには二盗も決めた。フル出場して、良さを存分に発揮。九番・左翼で先発した第2戦は無安打ながらも、打席に立つだけで嫌らしさを垣間見せた。

一塁ベース上での島田。第4戦以降も、持ち味の足でゲームの流れを変えるはずだ[写真=毛受亮介]


 舞台を本拠地・甲子園に移した第3戦では左翼守備の途中出場から、8回裏に右前打を放った。ソフトバンク・松本裕樹のストレートに力負けすることなく、きっちりミート。万全の準備力と集中力の賜物である。

 阪神は1対2でこの試合を落とし、連敗で1勝2敗とソフトバンクに勝ち越しを許したが、まだ、取り返すチャンスはいくらでもある。

 島田が第4戦以降、ラッキーボーイになりそうな予感がする。かつて、赤星憲広氏が阪神で着けた背番号53を引き継いだ男。それだけ、足とは試合の流れを大きく変えるのだ。

文=岡本朋祐
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