2本塁打を含む3安打7打点

東海大・笹田は2本塁打を放ち、一部残留を決めた[写真=大平明]
【10月29日】首都大学一部リーグ戦
(順位決定戦)
東海大13-2城西大(東海大は一部残留)
(8回
コールド)
首都大学リーグ、順位決定戦。今季の全日程を終え、3勝8敗、勝ち点1で5位タイに並んだ東海大と城西大による順位決定戦(東海大は引き分け1試合を含む)が行われた。敗れたチームは二部で優勝した明星大と入れ替え戦を戦うことになるため、残留を懸けた一戦となったが、この試合で2本塁打を含む3安打7打点の大活躍でチームを勝利に導いたのが笹田海風(3年・東海大相模高)だ。
先制したのは城西大だった。1回裏、先日のドラフト会議で
ヤクルトから2位指名を受けた一番の
松川玲央(4年・関西高)が四球で出塁すると、こちらも
広島から育成1位で指名された三番・
小林結太(4年・関西高)がセンターオーバーのタイムリーツーベース。一塁から松川が俊足を飛ばして生還した。
しかし、東海大は2回表に大島善也(1年・東邦高)のタイムリーで同点に追いつくと、なおも無死一、三塁のチャンスから笹田海風(3年・東海大相模高)がライトポール際へ3ラン。豪快な一発で勝ち越しに成功した。
「手応えが良かったので打った瞬間に行ったと思いました。ストレートを待っていたところに速いスプリットが真ん中低めに来たのですが自然と体が反応しました」
その後も笹田のバットは止まらない。5回表の第3打席は一死一塁から右中間を破る適時二塁打。さらに、6回表は二死一、二塁から初球を叩いてセンターへ2本目となる3ランを放った。
「外寄り高めの真っすぐに対し、上からしっかりとバットを出すことができました。センターへのホームランはあまりないので自分でもビックリしましたが、一試合2本塁打は高校以来。今日の試合は七番での出場で悔しかったので結果が残せてよかったです」
ちなみに先発した庄司裕太(3年・東海大相模高)は高校時代からの同級生で「庄司を楽にしてあげたいと考えていました。ホームランを打った後に『(今季、初本塁打で)打つのが遅いぞ』と言われて、『ゴメン』と返しました。逆にやり返すこともありますし、庄田聡史と
求航太郎も高校からのチームメートなので、4人でとても仲が良くしています」と話している。
笹田に乗せられた打線はその後も猛打が爆発して15安打で13得点。13対2の8回コールドで城西大を破っている。
「来年はやってくれるでしょう」
笹田は東海大相模高では3年夏に神奈川大会の決勝まで勝ち上がったが、横浜高の
杉山遙希(
西武)の前に無得点に抑えられ0対1でサヨナラ負けで甲子園には届かなかった。
東海大では1年春にリーグ戦にデビューし、昨秋は規定打席に4打席足りなかったが打率.323をマーク。今春は四番に座り、2本塁打とパワーを発揮した。さらに、6月の大学野球選手権では準決勝の福井工大戦でホームランを放つなど、4試合通算で打率.533(15打数8安打)の好成績を残し、大会の首位打者に輝いた。
「高校時代の通算本塁打は28本ですが、高校のコーチから『上を目指すのなら中距離打者のタイプ』と言われ、自分も納得して練習しています。オーバースイングになって振りすぎてしまう悪いクセがあるのですが、当たれば自然と飛んでいくので小さく強く振ることを心掛けていて、それが大学選手権の首位打者にもつながったのだと思います」
しかし、今季は「タイミングが遅く、スイングも下から出ていました」と不調に苦しんだ。そこで、この試合の前日に「動き出すタイミングを早くして、長くボールが見られるようにしました」と修正。すぐに効果が表れてこの日の2本塁打につながっており、長谷川国利監督も「今季の笹田は火が付くのが遅かったんですが、来年はやってくれるでしょう」と期待の言葉をかけている。
一部残留を決めたが「優勝を狙うチームなので情けない結果でした。この冬はスイング量を増やして初球からガンガン振っていけるようにし、相手チームにイヤなイメージを与えられるようにしていきたい。少し落ち着いて、明後日からまた練習に取り組んでいきます」と笹田。この悔しさを来春のシーズンへつなげていく。
文=大平明