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来年は首位打者の有力候補 和田一浩と重なる「来季プロ2年目の強打者」は

 

侍ジャパンでも活躍


2年目の来季はさらなる活躍が期待できる西川


 侍ジャパンが韓国と対戦した強化試合。若手にとっては大きなアピールの場で、輝きを放ったのがロッテの西川史礁だった。

 11月15日の第1戦に「七番・左翼」で先発出場すると、3回に先頭打者で初球の152キロ直球を右前にはじき返して出塁。2点差に迫った4回二死二、三塁の好機でも初球のスライダーを振り抜き、右翼線突破の適時二塁打で同点に追いついた。

 大舞台に追加招集で選出され、「素直にうれしいですし、光栄なことだなと思います。どこでも自分のプレースタイルっていうのは変わらないので、しっかりと攻め続けたいと思いますし、その中で全力プレーでチームに貢献できたらなと思います。日の丸を背負うということは、自分自身もすごく気が引き締まるというか、大学のときよりまたさらにプロで選ばれるっていうのはうれしいことなので、その中でしっかりと自分のプレーで結果を出せるように、準備して頑張っていきたいなと思います。ほかの選手の皆さんにも自分からいろいろ話し掛けて、吸収できるものはしっかりと吸収します」と語っていたが、見事に結果を出して逆転勝利に貢献した。

6月以降は打率.311


 ドラフト1位で入団した今季は挫折を糧にはい上がった。5月終了時点で打率.145。打撃の状態がなかなか上がらず2度のファーム降格を経験したが、6月以降は打率.311と上昇曲線を描いた。108試合出場で打率.281、3本塁打、37打点をマーク。規定打席にも到達した。

 同期入団の宗山塁(楽天)、渡部聖弥(西武)の活躍も刺激になっただろう。9月14日の楽天戦(楽天モバイル)で今季新人最速の100安打に到達。「当初は数字を意識していたところもあったのですが、サブローさん(当時ヘッドコーチ、現ロッテ監督)に『まずはシーズン110安打を打て』と言われているので、まだまだ満足せず、切り替えてやっていきます。ヒットが出ないときでも何が悪かったのかを常に反省しながら毎日やって、打てたときはなぜ打てたかを考える。毎日がその繰り返しなので、それが結果につながってきてるかなと思います。(同じ大卒ドラ1ルーキーの楽天・宗山は)ライバルっていうのはもちろんありますけど、同級生でレベルの高いライバルがいっぱいいるので、高め合っていけるいい仲だと思っています」と語っていた。最終的に積み上げた安打は117本。十分に合格点をつけられる数字だ。

 他球団の首脳陣は「手元まで引き付けて打てるのは、右手の押し込む力が強いからでしょう。中堅から右翼方向にライナー性の打球を飛ばせる。(元西武、中日の)和田一浩さんと重なります。変化球への対応力が高いし、来年は首位打者候補の一人になるでしょう」と警戒を強める。

「基本の部分を大事にしている」


2015年に通算2000安打を達成した和田


 和田氏は現役時代に史上3人目のセ・パ両リーグ1000安打を達成し、史上最年長の42歳11カ月で通算2000安打を達成。バットを上段に構えて上下に揺らし、オープンスタンスから左足を高く上げて全身を回転させるようにして振り抜く独特の打法で、ライナー性の鋭い打球を広角に飛ばしていた。

 打撃で大事にしていることについて週刊ベースボールのインタビューで聞かれた際、「順番に階段を上っていくこと。段飛ばしにはいかないということは間違いないと思います。いきなりトップレベルのバッティングをマネしたからといってできるわけではない。まず自分ができることをちょっとずつ増やしていくことからですね。一番の基本は強くバットを振ること。そこからフォームや考え方などを成長させることで伸びていく。まずは基本をやって、自分に合った打ち方や構え方などがあると思うので、それを身に着けていけばいい。僕は今でもその基本の部分を大事にしています」と明かしていた。

 西川もコンタクト能力と長打力を兼ね備えた強打者に進化すれば、ロッテのみならず侍ジャパンでも中軸を担える。今月18日には同い年の一般女性と6月2日に婚姻届けを提出したことを公表。「シーズン中は野球のことだけに集中したく、このタイミングでの発表とさせていただきました。これからも、家庭を持つ身としてより責任を持った行動を心掛け、大好きなこのチームで少しでも多く喜び合えるよう真摯に野球と向き合ってまいります」と誓った。

 最下位からの逆襲へ。来季のキーマンの一人であることは間違いない。

写真=BBM
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