週刊ベースボールONLINE

HOT TOPIC

自由契約で巨人を電撃退団 海外リーグ目指すオコエ瑠偉に「能力はピカイチ」

 

「チャレンジしていきたい」


今年限りで巨人を退団し、自由契約となったオコエ


 驚いたファンは多いだろう。巨人がオコエ瑠偉を自由契約にすることを11月28日に発表した。オコエは「シーズン終了後から球団と話し合い、最終的に海外野球含めた他チームへの挑戦ということを認めていただきました。3シーズン、ご声援いただいたファンの方や監督、コーチ、チームメート、球団スタッフの皆様には感謝の気持ちしかありません。今後、成長した姿を見せることができるようチャレンジしていきたいと思います」と球団公式サイトを通じてコメントを発表した。

 今年は開幕一軍入りを果たしたが、4月18日に登録抹消に。6月4日に再昇格すると、月間打率.321をマークした。7月以降は好不調の波が激しく、61試合出場で打率.246、0本塁打、5打点と不完全燃焼だったが、中堅でエリエ・ヘルナンデス、佐々木俊輔に次ぐ26試合のスタメン出場。今オフは松本剛日本ハムからFAで加入が決まったが、オコエに定位置奪取のチャンスがあっただけに、チームを去ることは驚きの決断だった。

前向きだった巨人移籍


 ドラフト1位で楽天に入団。オコエを指導した歴代のコーチたちは「能力はピカイチ」と口をそろえたが、一軍に定着できなかった。2022年オフに巨人に現役ドラフトで移籍。新たな環境で期する思いは強かった。週刊ベースボールのインタビューで以下のように語っている。

「自分の場合はちょっと特殊かもしれないですけど、強気でいた部分もあったので。口には出していないですけど、『俺はもっとできるぞ』という内心はそういう気持ちがありましたから。昨年は一軍で6試合だけで、数字だけで見たら『あー』って言われてしまうような成績だったんですけど。ほとんどを二軍で過ごして、ドライチの吉野(吉野創士)君もいてチャンスが限られる中で、開幕から2カ月は打率5割をキープしたり、しっかりやることができていたので。たとえオフに戦力外になっても別のチームへのアピールになればという気持ちで、来年(23年)に向けてしっかり勉強しながら、最後まで腐らずに1年間やることができたからこそ、今があるのかなと思いますし、移籍が決まったときも、とにかく前向きでした」。

昨年はリーグ優勝に貢献


 移籍後は原辰徳前監督の助言が、打撃の手応えをつかむきっかけになったという。

「もともとは楽天のときに本塁ベースに近過ぎたというのがあったんです。それで外のボールが打てるようになったら、今度はインコースを攻められるというのが道理というか、内を攻めてくるのがキャッチャー心理なので。今度はそれを嫌がって、インコースが真ん中になるくらい少し離れて立っていたんですね。移籍が決まってからも、セ・リーグのピッチャーはみんなシュートをインコースに投げてくるイメージもありましたし。そうしたらキャンプで原監督に『なんでそんなに離れてるんだ』と言われて、すごく話を聞いてくれる監督なので『シュートが多そうなので、ちょっと怖くて』と正直に答えたら、『お前さんは回れる(体を回転させることができる)から、近くても大丈夫』と言ってもらったんです」

「自分ではインコースが苦手だと思ってたんですけど、監督の目にはそうは映っていなくて、「お前さんは回れるから逆に(インコースは)得意なほうだよ」と言われました。それでいざやってみたら、本当にすごくいい感じに回ることができた。打撃フォームを改善したことでスイングスピードが上がって、インコースをさばけるようになったというのもあるかもしれません。もちろん状況に応じてやっていかないといけないんですけど、近くに立てば外の変化球にもまた対応できるようになりますよね」

 昨年は自己最多の68試合出場で打率.261、3本塁打、13打点をマーク。9月は月間打率.314、1本塁打、8打点の活躍でリーグ優勝の立役者になった。巨人に在籍期間は3年。長いとは言えないが、濃密な時間を過ごした。プロ11年目の来年はどの国でプレーしているか。悔いを残さないようにやり切ることを願うばかりだ。

写真=BBM
週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング