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中日がメジャー通算164本塁打の主砲を獲得へ 「レイエス級の活躍」期待が

 

メジャーで7年連続2ケタ本塁打


中日と入団に大筋合意したと報道されたサノ[写真=Getty Images]


 中日がメジャー通算164本塁打をマークしたミゲル・サノとの契約交渉が大詰めを迎えていることが、日米のメディアで一斉に報じられた。

 サノは2015年にツインズでメジャーデビューすると、7年連続2ケタ本塁打をマーク。身長193センチ、体重123キロの恵まれた肉体から繰り出されるパワフルなスイングで、19年に34本塁打、21年に30本塁打をマークした。近年は左膝の故障の影響で精彩を欠いていたが、今オフはウインター・リーグの試合に出場してコンディションの良さをアピールしているという。

 メジャーでは三振が多く、一塁の守備もうまいとは言えないが、今季リーグワーストの403得点と得点力不足の課題が解消できていない中日にとって、サノが打撃で力を発揮すれば劇的にチームが変わる可能性がある。本拠地・バンテリンドームに来季からホームランテラスが設置されることも追い風になる。細川成也、ジェイソン・ボスラー、上林誠知と並ぶ中軸は迫力十分だ。

日本球界に適応して


今季は本塁打王、打点王の2冠に輝いたレイエス[写真=BBM]


 日本球界でも成功を収めている助っ人外国人で思い浮かぶのが、日本ハムのフランミル・レイエスだ。今季は132試合出場で打率.277、32本塁打、90打点をマーク。本塁打、打点の2冠に輝き、指名打者で球団史上初の2年連続ベストナインを受賞した。

 レイエスは異国の地で最初から順風満帆だったわけではない。メジャー通算108本塁打をマークして長距離砲として期待されたが、来日1年目の昨年は日本とアメリカの配球の違いに苦しみ、打撃の状態が上がらず5月13日に登録抹消に。だが、ファームで1カ月間再調整した期間が、その後の打棒爆発につながる。7月以降は21本塁打と量産体制に。2年連続最下位から2位に躍進する原動力となった。

 昨オフに複数年契約を結んだが、あぐらをかくことはない。日本を離れる際に自身のインスタグラムで「フォーク、カーブ、スローカーブを投げるピッチャーを募集しています」と投稿。日本人投手の変化球に対応するため、メジャー経験者らを自ら雇って練習に打ち込んでから再来日した。「日本に来てからフォークやカーブに目を慣らすのでは遅いからね」。最善の準備を尽くし、今年は期待以上の成績を残した。レイエスは週刊ベースボールの取材で以下のように語っている。

「とてもいいシーズンになった。周りからの支えが大きかったね。チームメートやコーチ、スタッフ、ファンの皆さん。ずっと僕のことを応援してくれたおかげで高いモチベーションを保って野球と向き合うことができた。今季は自信を持って臨むことができたのと、信頼している球団のトレーナーからの練習メニューにしっかり取り組めたことも大きかった。その2つをしっかりやれば、神様も自分のことを見てくれていると思うので絶対にいい結果がついてくると信じていたよ。去年は日本に来る決断をしたことが自分にとって良かったのか考えたこともあったけど、今はもう自信を持って言える。本当に日本に来て良かった」

「新しいことに挑戦する意欲」


6年間で1020安打と日本で結果を残したマートン[写真=BBM]


 日本で成功する助っ人外国人選手の共通点は、日本野球に適応する努力を惜しまず、生活環境も受け入れて溶け込もうとする姿勢だ。来日1年目の10年に当時シーズン最多の214安打をマークするなど首位打者を1度、最多安打を3度獲得した元阪神のマット・マートンは日本で成功した秘訣について、こう明かしていた。

「日本での6年間は多くのサポートの上に成り立っています。選手としては準備を怠らず、一生懸命働く。そして自分の能力を信じ、周りの人々を信頼しなければなりません。本当に良いチームメート、良いコーチ、良い家族、友人、周りの人々のサポートに恵まれました。私たちは日本の文化を受け入れ、新しいことに挑戦することが大好きでした。その上で自分自身をしっかりと持っていることも大切です。新しいことに挑戦する意欲を持ち、周りの優れたサポートシステムの中で最善を尽くし、一生懸命働けば、それは成功するための最良の公式になると思います」

 サノはレイエス、マートンのように球界を代表する強打者として活躍できるか。中日が低迷期から脱却するためのキーマンであることは間違いない。
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