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【高校野球】2026年ドラフト候補の横浜高・織田翔希がチーム最優先を貫く理由

 

MLBスカウトも注目


横浜高の活動拠点である長浜グラウンド前で撮影。152キロ右腕・織田は名門校エースとしての自覚がみなぎっている[写真=BBM]


 横浜高は12月26日、活動拠点の長浜グラウンドで年内最後の練習を行った。27日には全員で環境整備(大掃除)をして解散となった。

 152キロ右腕・織田翔希(2年)は今春のセンバツで19年ぶり4度目の優勝、夏の甲子園8強進出。計9試合で6勝を挙げ、2026年ドラフトの1位候補選手の一人だ。横浜高・村田浩明監督によれば、NPBスカウトだけでなく、MLBスカウトの注目度も高いという。

 単刀直入に「進路」について聞いた。

「まだ何も考えられないというか、考えてはいないです。いま、そこを見るというよりかは、まず目の前にあるこの冬を乗り切るということが最優先であり、考えてはないです」

 もちろん「夢」としては、持ち続けている。

「小さいころからやっぱりプロ野球っていうのはずっと見ていましたので……。抽象的ですが、こうなりたいという像は持っていますが、今は考える段階ではないと思っています」

 なぜ、自身のことは封印するのか。横浜高のエース番号を着けているからである。あくまでも、チーム最優先の姿勢を貫く。新チームの今秋、旧チームの左腕・奥村頼人(ロッテ3位指名)から背番号1を譲り受けた。

「責任、重圧というのは今夏まで着けた10番とは天と地の差というか、まったく別物だったんですけど、やることは一緒。そこを特別に意識することではないと自分でも思っているので、一番の役割はこのチームを甲子園へと導き、チームを勝たせるというのがエースの仕事だと思っています。奥村さんがいてくださって、自分もここまで育ちましたし、頼人さんだけじゃなくて、主将の阿部さん(葉太)、凌大さん(奥村凌大)、為永(皓)さん、バッテリーを組ませていただいた駒橋(優樹)さんをはじめ、先輩方が投げやすい環境をつくってくれたので、その偉大さっていうのは本当に改めて実感した部分ではあります。ただ、そこにとどまっていては、自分としても成長が乏しいと思うので、そこはもう『今年は今年』と切り替えて、来年は自分がチームを引っ張っていきたいと思います」

小野世代が束となって


 今秋、横浜高は県内公式戦27連勝で県大会を制したが、関東大会は専大松戸高(千葉)との準々決勝で敗退した。来春のセンバツ甲子園の関東・東京の一般選考枠は「6」。関東4枠、東京1枠が基数となっており、最後の1枠をめぐって関東5位校と東京2位校の比較検討となる。横浜高は当落線上の立場にある。

「仮に選んでいただいた際には、チーム目標としては、優勝を掲げています。この冬は人生を大きく左右する時期だと思っていますので、そこをしっかり理解した上で、後悔のないように日々、練習と向き合っています」

 主戦投手として、理想の姿がある。好きな投手はドジャース・山本由伸だ。

「自分たちが今、求めている『愛されるチーム』『応援される選手』というのを、山本さんは体現されていると思うんです。普段からの姿勢、マウンドでの立ち居振る舞いは、自分としてもお手本とする存在です」

 尊敬するのは、横浜高のシンボル的な存在である松坂大輔。「自分はこのチームを勝たせたい」。1998年に春夏連覇を遂げた先輩がそうであったように、織田も最終学年は大黒柱としての責務をまっとうするつもりでいる。

取材・文=岡本朋祐
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