法友野球倶楽部の一丁目一番地

法友野球倶楽部・小早川会長は創部110年式典で約200人出席者の前で挨拶した[写真=BBM]
法友野球倶楽部(法政大学野球部OBOG会)は1月10日、東京都内で法政大学野球部創部110周年記念式典を開催した。
2023年から会長を務める
小早川毅彦会長は冒頭であいさつした。
「2025年に東京六大学野球連盟は結成100周年を迎え、11月には記念試合が開催され、12月には記念式典に出席させていただきました。加盟六大学のトップである総長、学長、塾長が出席され、規模の大きさに圧倒され、歴史を再確認しました。法政大学野球部は加盟校の1校として新たな1年1年を積み重ねて、伝統を受け継いでいかないといけない。法友野球倶楽部の一丁目一番地は現場の野球部の支援でございます。今年は午年です。馬といえば勢いよく駆けるものです。『天馬空を行く』という言葉があります。野球部は勢いよく、自由自在に駆け回っていただきたいなと思っております。そのために、倶楽部が皆で力を合わせて全力でサポートしていく所存です」
法政大学校友会も全力応援

オール法政神宮友の会・竹中会長がお祝い金を贈呈。激励の言葉を述べた[写真=BBM]
オール法政神宮友の会・竹中宣雄会長(法政大学校友会会長)がお祝い金を贈呈した。
「新しい年を迎えて『球春』という言葉がありますが、高校野球は『春はセンバツから』、大学野球は『春は東京六大学から』と言うそうです。私が和歌山の高校を出て、法政大学に合格した時に、親戚のおじさんから『東京六大学の法政だね』と言っていただきました。それぐらい全国で最も歴史のある東京六大学野球の中で、伝統のあるチームとして、皆さんは伝統を作られ、実績を作られまた、若い方はこれから、これからのチームを作られようとしているということでございます。今年もオール法政神宮友の会は毎試合、神宮球場に行って応援を精一杯させていただきますので、ご活躍を期待しております」
法大は2020年春を最後にリーグ優勝から遠ざかっている。竹中会長は続ける。
「私は今日お見えになっています
田淵幸一さん、
山本浩二さん、山中正竹さんの頃に学生時代を過ごしました。なんと4年間8シーズンのうち6度の優勝を経験しました。当時は『また優勝か』と思うぐらいでした。そういう気持ちを味わわせてください。楽しみにしております。この春からは東京六大学野球もついにDH制が導入されて、新しい野球が展開されるんだと思います。大いに投手力を強くしていただいて、強いチームを作っていただきたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます」
「復活」ではなく「新生」

就任3年目の法大・大島監督[左端]は春のリーグ戦への抱負を語った。後方には新幹部が並んだ。左から主務・佐藤瑛、副将・土肥憲将、副将・片山悠真、主将・藤森[写真=BBM]
昨秋、首位打者に輝いた主将・藤森康淳(4年・天理高)は壇上で決意を示した。
「2026年のチームスローガンを、ここで発表したいと思います。『破・覇・波』です。1つ目の破は現状を打破する破です。2つ目の覇は覇者の覇、覇をつかむという覇です。そして3つ目は波。今年1年、法政の波を起こして、次の1年につなげたい。天皇杯奪還、日本一、常勝法政復活のためにしっかり先頭に立ってけん引してまいりたいと思っております。全身全霊を尽くして試合をやってまいりたいと思いますので、これからも熱い応援、ご支援のほど、よろしくお願いいたします」
最後に就任3年目の
大島公一監督が言った。
「昨春のリーグ戦は開幕3連敗から始まりました。『史上最弱のチーム』と言われました。その中で主将の松下(
松下歩叶)や藤森創立(マネジャー)、柳澤諄(マネジャー)、そして鶴丸紘(学生コーチ)、平尾総一郎(学生コーチ)の幹部が厳しい言葉を学生に投げかけ、叱咤激励し、4年生が苦しみながら、悔しさを味わいながら成長し、今日、この場に来てくれました(卒業生に記念品贈呈)。絶対、この苦しみは生きます。この経験を生かして立派な社会人になってください。その4年生の意志、足跡を後輩につなげるように、新たな2026年の幹部たちがやってくれると思います。新しい風が吹いていると思っています。当然『復活』を期待されるでしょうが、私はどちらかというと『新生』と受け止めています。新しく生まれ変わる創部111年目。全力で、本気でやっていきたいと思います」
式典の最後は伝統のスクラム校歌で締めた。この日の会場は、東京六大学リーグ戦の本拠地・神宮球場の近隣である明治記念館で行われた。毎年、春、秋のリーグ戦開幕前には連盟関係者、報道陣らによる懇親会が開催される場所だ。例年であれば春は4月上旬に予定。その日までに、法大はチームを成熟させていく。
取材・文=岡本朋祐