オリンピックからの学び

横浜高・葛校長[左]から小野主将[右]へと選抜旗が授与された[写真=BBM]
第98回選抜高校野球大会に出場する横浜高で2月20日、開会式の入場行進で掲げる「選抜旗」の授与式が行われた。同校は1月30日の選抜選考委員会で2年連続18回目の出場を決めた。昨秋の関東大会8強と「当落線上」の立場で当日を迎え、関東・東京地区における最後の6枠目で選出。前年優勝校であり、史上4校目の春連覇がかかっている。
大会主催者である毎日新聞社から横浜高・葛蔵造校長に、そして、小野舜友主将(新3年)へと授与された。葛校長は部員たちの前であいさつした。
「この旗の重みというのはすごくてですね。全国でわずかな学校しか選ばれてないんです。その中で、まあ、ウチの学校もどうなるかというところだったんだけども、関東大会とか、いろいろな大会で君たちが頑張って、それが評価されたと受け止めております。今、オ
リンピックが開催されています。アスリートたちは国の期待を背負って戦います。だから非常に、緊張したり、硬くなったりする。それでもメダルを取っていくというのは、やはり日頃の努力、練習、そして目標、そういったものが、こういった結果を生んでいるんじゃないかと思います。君たちも優勝という頂点を目指して、日頃の練習の成果を出す。一生懸命プレーして、人々に君たちの雄姿を見せてあげてください。期待しています」
野球ができる感謝を胸に

部員全員で集合写真。改めて史上4校目のセンバツ連覇へ、意識を高めた[写真=BBM]
2020年4月から母校を指揮する村田浩明監督が指揮する横浜高校野球部が追い求めるテーマは「愛される 応援されるチーム」である。部員を代表して主将・小野があいさつ。その冒頭が、心に響いた。
「まず、はじめに、朝早くから、お忙しい中お集まりいただきありがとうございます」
授与式は授業開始前の9時前からスタート。大会主催者、報道陣、学校関係者など約20人が集まった中、気配り、心配りのある言葉だった。
3月19日に開幕する大会への抱負を続けた。組み合わせ抽選会は同6日に控えている。
「1月30日にセンバツの発表があり、ここから1日1日がものすごく早く、センバツ開幕まで残り1カ月を切りました。応援してくださるファンの方々であったり、OB会の方々、学校、学校長先生を始め、学校の関係者の皆様に日本一という結果で恩返しができるように頑張ってまいります」
最後に部員たちに向けて、意思統一を求めた。これがチームとしての総意である。
「選手たちはこうやって毎日、野球ができている。この環境が決して当たり前と思わず、感謝の気持ちを忘れずに、大阪という、甲子園という舞台で絶対に日本一という結果が取れるように頑張ってまいりましょう!!」
授与式後、横浜高・村田監督は語った。
「この1年が早かったなというのと、また1年後、こうして迎えられるというのは、一冊の本じゃないですけど、1ページ1ページしっかりと進んでいるのかな、と。2連覇とかいろいろ言われますけど昨年同様、とにかく初戦に向けて準備しているだけです。小野が言っていたように、一日一日が過ぎるのが早い。イ
コール充実していると思うので、そういう日々をしっかりと積み重ねていければ、もっともっといいチームになる。楽しみです。(紫紺の大優勝旗を再び神奈川に持ち帰るのは)ずっと永遠のテーマなので、そこを目指して取り組んでいく意味があると思うので、意味のある大会にしたいなと思っています」
集合写真では「絶対優勝するぞ!」の音頭の後に「よーし!」と全員で掛け声。チームとしての一体感を武器に、甲子園へと乗り込む。
取材・文=岡本朋祐