勢いづいた侍ジャパン打線

2回に先制満塁弾を放ち、“お茶たてポーズ”を見せる大谷[写真=高原由佳]
【WBC 1次ラウンドC組】
3月6日 東京ドーム
台湾0対13日本
※7回
コールド
役者が違う。世界一連覇への号砲を轟かせたのは、やはり
大谷翔平だった。0対0で迎えた2回、一死満塁で回ってきた第2打席。カウント2-1から外角低めのカーブをとらえた打球は右翼席へ飛び込む満塁弾に。打った瞬間に大谷本人もスタンドインを確信する、手応え十分の一撃だった。
「打った瞬間入るなと思いました。とにかく先制点取りたい気持ち。外野フライでもいいので1点を取りたい気持ちでした」
侍ジャパン打線の勢いは止まらない。この回、
吉田正尚、
村上宗隆、
源田壮亮、
若月健矢にタイムリーが飛び出し、9対0と大きく点差を広げる。さらに二死一、三塁で大谷が2度目の打席へ。このチャンスでも外角低めの直球を右前にはじき返す一打を放ち、ファンの大歓声を呼んだ。侍ジャパンは3回にも3点を追加。13対0で7回コールドと台湾を寄せ付けない戦いぶりで勝利を飾った。
大谷が放った満塁弾。打球速度165キロの一打が侍ジャパン打線にとてつもなく大きな影響を与えたのは間違いない。
大会前、
井端弘和監督は国際大会における、長打、そして本塁打の意味について、このように口にしていた。
「かつては連打、連打で、つないで、つないでという形でしたけど、各国ともピッチャーのレベルは上がっていますし、連打でつないでいくことは簡単ではない。過去の大会を見ても、結局はホームランというものが試合を決める上で大きい部分があった。前回大会も準決勝を踏まえて、決勝でもホームランが大きかったですよね。やはり重要なポイントになると思いますし、今大会でも期待できるのかなと考えています」
2023年の前回大会では打っては打率.435、1本塁打、8打点、投げては3試合登板で2勝0敗1セーブと“投打二刀流”の力を遺憾なく発揮して大会MVPに輝いた大谷。今大会では故障のリスクなどを考慮して打者専念の決断を下したが、だからこそ“驚弾”連発の期待は高まるばかりだ。