リリーフで流れを呼び込む

WBCでは計2回で5三振を奪っている種市[写真=兼村竜介]
【WBC 1次ラウンドC組】
3月8日 東京ドーム
日本4対3オーストラリア
塁上をにぎわせるもなかなか得点に結びつかず、6回にミスで1点を失った侍ジャパン。嫌な展開のなか、7回二死一塁で
吉田正尚が内角低め、ボールゾーンへのスライダーを巧みなバットコントロールでとらえる。高く舞い上がった打球は右中間席へ。頼れる四番のひと振りで逆転に成功した。
直後の8回、マウンドに上がったのは
種市篤暉だった。前日の韓国戦では5対5の7回に登板。相手打線を三者連続三振に仕留めて流れを呼び込むと、その裏に打線が3点を奪って勝ち越し。勝利投手に輝いていたが、この試合でも抜群の投球を見せた。先頭打者をスプリットで空振り三振に仕留めると、続く打者もスプリットで遊ゴロに。最後の打者はカウント1-2から力のある高め直球で空振り三振に斬って取った。
ロッテでは先発を務め、昨年は24試合に登板し、9勝8敗、防御率2.63をマーク。侍ジャパンの
能見篤史投手コーチも「落ちるボールが一級品」と語るように、昨年フォークは奪空振り率22.7パーセントを誇った。さらに能見投手コーチは「昨年3月のオランダ戦に来てもらってブルペンでもみさせてもらいましたが、真っすぐも非常にいい。スピードガンの数値は速くてもボールの質が良くない投手は速く見えないのですが、彼はそうじゃない。勝てる投手の条件となるバッターを打ち取れるボールを持っています」と評価。今大会でも空振りの取れる両球種が威力を発揮している。
種市本人も今季の目標として「奪三振王」を掲げる。
「やっぱり最多奪三振のタイトル(昨年はリーグ5位の161奪三振)を獲得したいです。指標としても一番評価が高いので、そこを目指していきたいなと思っています。そのために、一番は投球フォームを見直すこと。あとはやっぱり、三振を多く取るためにはイニングも投げないといけない(昨年は160回2/3)。そこをどうしたらいいかっていうのは、技術的にもそうですし、あとは安定したボールを投げないといけないと思うので、ケガをしないのは前提として、いろんなトレーニング取り入れています」
世界一を争う舞台で、いち早く奪三振マシンと化している種市。リリーフとして、侍ジャパンを連覇に導くピッチングを見せていく。